1-3月期GDP速報値のプラス成長はサプライズに/後場の投資戦略
日経平均 : 21307.84 (+57.75)
TOPIX : 1553.34 (-0.91)
[後場の投資戦略]
1-3月期GDP速報値の2四半期連続のプラス成長はサプライズであった。これにより寄り付き直後には21400円を回復する局面もみられたが、米中関係悪化によって中国関連は手掛けづらく、さらに米国による華為技術(ファーウェイ)排除の動きからハイテク株についても方向感を掴みづらくさせているため、買い一巡後のこう着は想定内といったところであろう。
また、テクニカル面でも日経平均は連日の上ヒゲ形成で75日線や一目均衡表の雲上限が抵抗として機能しており、同水準が上値抵抗線として意識されている。米中関係については、6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で米中首脳会談を予定していることから、それまでは解決することは考えづらい。そのため、何らかの進展がみられないと、G20通過までは抵抗線突破は厳しいとの見方にもつながりそうである。
ただし、VIX先物のショートポジションはピーク時から半減するなど、需給調整は進んでいる。相場急落といった過度な警戒感は和らいできており、上値は抑えられるものの、押し目拾いの動きは次第に強まってくる展開も意識されてきそうである。
《AK》
提供:フィスコ