geechs---IPO企業 ~社長の横顔~

材料
2019年5月22日 14時08分

フリーランスで働くIT技術者と人材を求める企業とのマッチングサービスで成長を続けているgeechs<7060>。社名の由来は「geek (おたく)+tech(技術)」。

「IT業界においては、『geek』はクールなイメージで、ITに精通した高度人材の呼び名になっています」と語るのは、曽根原 稔人(そねはら なるひと)社長。

事業の主軸は、17年前に立ち上げたIT人材事業だ。インターネットが普及し始めた2002年、大手企業はIT人材の不足に悩んでいた。IT先進国の米国では、当時からIT人材はフリーランス(個人事業主)として働く人も多くいた。

「トラックを持たない運送会社があるように、技術者を持たない技術集団ができないかな、と考えました」

当時、ある運送会社がトラックを所有する個人事業主と契約し、自らの資産(トラック)を持たないでビジネスをしていることを知った。それと同様のことがIT技術者とできないかと考えた。早速、ネットの掲示板でITフリーランスの募集を始めた。IT人材事業の原点がここにある。現在では、ITフリーランスの登録者数が16,000名に及ぶ。

ITフリーランスの技術属性はWEB系・スマホ系エンジニアで60%を占める。顧客企業はBto C系サービス企業から金融(FinTech)、ゲームと幅広い。

もうひとつの事業の柱はゲーム事業だ。リーマンショック時に、単一事業でのリスクを痛感した曽根原社長は、自らがITフリーランスに支援してもらいながら2012年にゲーム事業を立ち上げた。イケメンキャラクターを前面に押し出した女性向けゲームがヒットしており、これらの企画・開発を得意としている。

企業側にとってコストコントロールがし易いITフリーランスへのニーズは今後も増えていくと予想される。また、ITフリーランスという働き方は、報酬が上がると同時に、やりたい仕事を選べるため、ITフリーランス市場はますます拡大していくとみられる。

「約30年以上前から、派遣社員が少しずつ一般化されて90年代には一気に拡大した。今やその頃の派遣企業は大手企業です。同じように、今はまだITフリーランスが認知され始めたフェーズですが、ある時点で日本においても、ITフリーランスが当たり前になる。それに向けて、私たちは活用する企業を増やし、市場を拡大していく使命があると思っています。そのとき、ITフリーランスのエージェントとして最大手になっていたら良いですね」と曽根原社長は目を輝かせていた。

《SF》

提供:フィスコ

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