話題株ピックアップ【夕刊】(2):サムティ、メルカリ、ダイキン

注目
2019年5月22日 15時14分

■トリケミカル研究所 <4369>  5,120円  +110 円 (+2.2%)  本日終値

トリケミカル研究所<4369>は続伸。5日移動平均線と75日移動平均線が収れんする5000円近辺での底値固めを経て上値をうかがう展開。半導体や太陽電池向け化学薬品などを製造するが、多品種小ロット生産が特長で、低誘電率の絶縁膜材料では世界屈指の商品競争力を持つ。絶縁膜材料はDRAM系及びロジック系半導体向け双方で好調な需要を取り込んでおり、20年1月期は経常2ケタ増益を見込む。最近の半導体関連株安のなかで水準を切り下げたものの、時価予想PER16倍台に割高感はなく押し目買いを誘導している。

■サムティ <3244>  1,431円  +26 円 (+1.9%)  本日終値

サムティ<3244>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、人工知能(AI)を活用した各種サービスを提供するメトロエンジン(東京都港区)に出資したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の出資に伴い、グループ会社サン・トーアの運営するホテルにおいて、宿泊料金の価格設定にメトロエンジンが提供するAIを駆使したレベニューマネジメントツール「メトロエンジン」を導入するという。また、今後はレベニューマネジメントツールにとどまらず、メトロエンジンのAIテクノロジーを活用することで更なる業務の効率化と生産性の向上を図り、不動産テックの構築とグループのさらなる強靭化を目指すとしている。

■メルカリ <4385>  2,932円  +43 円 (+1.5%)  本日終値

メルカリ<4385>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、子会社メルペイが手掛けるスマートフォン決済サービス「メルペイ」のコード決済を、7月1日から全国のセブン‐イレブンに提供を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「メルペイ」は、フリマアプリ「メルカリ」で利用できるスマホ決済サービスで、「メルカリ」のほか、普段利用している銀行を登録し「メルペイ」に残高をチャージすることで、店舗や「メルカリ」で買い物ができる。メルペイではこれまでにもセブン‐イレブンと、おにぎりが11円(税込み)で購入できるクーポンの配信やゴールデンウィーク期間中の70%相当分のポイント還元などの施策を展開していたが、今後も同様の施策を実施するとともに、「メルペイ」導入加盟店の拡大を積極的に行う方針としている。

■ダイキン工業 <6367>  13,925円  +165 円 (+1.2%)  本日終値

ダイキン工業<6367>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1万6100円から1万6500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、不確実な環境下でも高い経営力を通じて安定的な利益成長が期待できるため、株価にアップサイドがあると評価。また、コスト削減や高付加価値化が着実に行われるなか、米州やアジアで空調の販売が伸長していることから、20年3月期の営業利益予想を3005億円から3015億円へ、21年3月期を同3333億円から3425億円へ引き上げている。

■双葉電子工業 <6986>  1,480円  +5 円 (+0.3%)  本日終値

21日、双葉電子工業 <6986> が発行済み株式数の3.33%にあたる146万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は6月28日。

■チェンジ <3962>  2,850円  -100 円 (-3.4%)  本日終値

チェンジ<3962>が続落。同社は15日の取引終了後、国内と海外で公募増資と売り出しを行うことを発表しており、この日から発行・売り出し価格の決定期間に入っている。このため、警戒感からの売りが先行した様子だ。

■トリドール <3397>  1,847円  -37 円 (-2.0%)  本日終値

トリドールホールディングス<3397>は続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で投資判断を「バイ」から「ホールド」とし、目標株価を2500円から1800円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、海外積極展開により、外食銘柄比で中長期的に高い利益成長率が期待できるという考えに変更はないとしながらも、同証券の想定以上に費用が膨張していることから、20年3月期営業利益予想を82億円から70億円へ、21年3月期を同91億円から78億円へ引き下げた。この結果、バリュエーション面で割安感がないとして、投資判断を引き下げている。

■飯田GHD <3291>  1,759円  -26 円 (-1.5%)  本日終値

飯田グループホールディングス<3291>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で投資判断を「バイ」から「ホールド」とし、目標株価を2600円から2000円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では従来、中期的な販売棟数拡大や経営統合効果による直販強化などで増益基調を予想していたが、主要顧客層の実質所得減少などを背景に戸建て分譲が伸び悩んでおり、19年3月期営業利益は、同証券予想の1130億円を大幅に下回り971億円で着地。これを受けて、20年3月期以降の回復も弱いと考え、同証券の営業利益予想を1240億円から985億円へ、21年3月期を同1320億円から1030億円へ引き下げている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,491円  -3 円 (-0.1%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は前日終値近辺で弱含む動きで上値の重さが目立つ。外国為替市場では1ドル=110円台50銭近辺と足もと円安方向に傾いており、大手自動車メーカーの今期想定為替レートと比較しても円安ゾーンに入っている。これは株価に支援材料として意識されるものの、週末から予定される日米首脳会談の動向を見極めたいとの思惑が上値を押さえている。米中貿易摩擦が激化するなか、日本にとっても米国の貿易交渉における強硬姿勢は対岸の火事ではなく、トランプ米政権の自動車関税引き上げに対する警戒感から買いポジションを高めにくい事情があるようだ。

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