【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米株高受け買い戻しも上げ限定的 (5月27日)

市況
2019年5月27日 16時43分

日経平均株価

始値  21148.46

高値  21232.38(09:46)

安値  21113.76(09:03)

大引け 21182.58(前日比 +65.36 、 +0.31% )

売買高  9億0164万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆4713億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反発、米株高受け主力株中心に買い戻しも上げ幅限定的

2.米中摩擦懸念は引き続きくすぶるも、日米首脳会談は想定通りで影響は軽微

3.今晩の米株市場が休場で海外投資家の参戦少なく、売買代金は記録的に低調

4.東証1部の売買代金1兆4000億円台はほぼ4年5ヵ月ぶりとなる低水準

5.原油市況の上昇を背景に資源開発や石油関連株が買われる

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは95ドル高と3日ぶりに反発した。トランプ米大統領の米中貿易交渉は早期に合意に至ると発言で、米中関係の悪化懸念が和らぎ買いが優勢となった。

週明けの東京市場では売り物薄のなか終始買い優勢で、日経平均株価は3日ぶりに反発。ただ売買代金が記録的に低調で上値を買う動きも限定的だった。

27日の東京市場は、米中貿易摩擦への警戒感は拭えないものの、前週末の米国株市場でNYダウナスダック総合指数ともに堅調な動きをみせたこともあって、主力株中心に買い戻しが入った。しかし、日経平均は朝方に100円高強に買われた後は薄商いのなか伸び悩み、前場後半以降は狭いレンジで小幅の値動きに終始した。日米首脳会談についてはトランプ米大統領が貿易交渉の合意を急がない姿勢を示していたこともあり、事前予想通りに無難な形で通過、相場に与える影響は軽微だった。業種別には原油市況の反発を受け、資源開発や石油関連株が買われた。27日の米国株市場がメモリアルデーに伴い休場となることもあって、海外投資家の参戦が少なく商いは超閑散。東証1部の売買代金は1兆4000億円台と急減し、4年5ヵ月ぶりの低水準となった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が堅調、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>なども買いが優勢だった。トヨタ自動車<7203>、武田薬品工業<4502>も買われた。北の達人コーポレーション<2930>がストップ高、シード<7743>、ヨコオ<6800>なども値を飛ばした。アイドママーケティングコミュニケーション<9466>が物色人気、低位株ではTATERU<1435>が値を飛ばし、日本エンタープライズ<4829>も買いを集めた。

半面、売買代金トップの任天堂<7974>が軟調、ZOZO<3092>も売られた。ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>も冴えない。クックパッド<2193>が売られ、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>、メディカル・データ・ビジョン<3902>、RPAホールディングス<6572>なども安い。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、花王 <4452> 、武田 <4502> 、スズキ <7269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。うち32円はファストリ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、ヤマハ <7951> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約24円。

東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)電気・ガス業、(3)石油石炭製品、(4)その他金融業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)パルプ・紙、(3)繊維製品、(4)その他製品、(5)食料品。

■個別材料株

△ネオス <3627>

「スマートメッセージボット」を「働き方改革EXPO」に出展。

△三菱紙 <3864>

「脱プラ関連の食品包装紙を販売」との報道。

△ビープラッツ <4381> [東証M]

光通信 <9435> とサブスクリプション会社設立。

△キタック <4707> [JQ]

上期経常を51%上方修正。

△サイジニア <6031> [東証M]

スマホ検索で店舗が見つかる新サービスの提供開始。

△極東産機 <6233> [JQ]

次回「がっちりマンデー!!」で18年上場の注目企業の1社として紹介予定。

△ログリー <6579> [東証M]

4月売上高・売上総利益が予測値を上回る。

△ウインテスト <6721> [東証2]

LCDドライバIC検査装置を複数台受注。

△五洋インテ <7519> [JQ]

今期最終は黒字浮上へ。

△スクロール <8005>

4月売上高が21ヵ月連続で前年上回る。

▼住友大阪 <5232>

SMBC日興証券が投資評価を「2」へ引き下げ。

▼ルネサス <6723>

UBS証券が投資判断を「ニュートラル」に格下げ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)TATERU <1435> 、(2)北の達人 <2930> 、(3)シード <7743> 、(4)ヨコオ <6800> 、(5)インソース <6200> 、(6)カナミックN <3939> 、(7)幸楽苑HD <7554> 、(8)CEHD <4320> 、(9)NSW <9739> 、(10)オープンドア <3926>

値下がり率上位10傑は(1)DDHD <3073> 、(2)クックパッド <2193> 、(3)テラスカイ <3915> 、(4)コカBJH <2579> 、(5)MDV <3902> 、(6)PCA <9629> 、(7)RPA <6572> 、(8)すてきナイス <8089> 、(9)ZOZO <3092> 、(10)スクエニHD <9684>

【大引け】

日経平均は前日比65.36円(0.31%)高の2万1182.58円。TOPIXは前日比5.79(0.38%)高の1547.00。出来高は概算で9億0164万株。東証1部の値上がり銘柄数は1293、値下がり銘柄数は734となった。日経ジャスダック平均は3373.20円(14.05円高)。

[2019年5月27日]

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