31日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続落、大型金融株下げ主導

市況
2019年5月31日 16時59分

31日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.11ポイント(0.24%)安の2898.70ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、7.43ポイント(0.24%)安の3036.03ポイントで取引を終えている。

米中貿易戦争の激化、長期化に対する警戒感がくすぶる流れ。中国政府はあす(1日)午前0時、米制裁関税に対する報復関税を発動する。トランプ米政権は次の一手として、約3000億米ドル(約33兆円)相当の中国製品に追加関税を課す構えだ。また、取引時間中には、「中国は米国向けのレアアース輸出を必要に応じて制限する計画を準備中」と一部外電が関係者の話として報じている。

朝方公表された今年5月の製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は49.4となり、景況判断の境目(50)を3カ月ぶりに割り込んだ。予想(49.9)以上に悪化した点を重視し、市場関係者の間では、「中国当局は経済成長の目標を達成するため、一段の景気対策を打ち出す」との見方が強まっている。政策期待の高まりを受け、指数はプラス圏で推移する場面がみられた。

時価総額上位の金融株が総じてさえない。中国工商銀行(601398/SH)が1.1%安、中国農業銀行(601288/SH)が0.8%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.0%安と値を下げた。食品・飲料株も安い。石油株、自動車株も売られた。

半面、レアアース株はしっかり。盛和資源(600392/SH)が6.0%高、中国北方稀土(600111/SH)が1.3%高で引けた。非鉄株、医薬品株、ハイテク株、不動産株、運輸株などの一角も買われた。

一方、外貨建てB株はまちまち。上海B株指数が1.18ポイント(0.41%)安の288.08ポイント、深センB株指数が1.56ポイント(0.17%)高の941.58ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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