話題株ピックアップ【夕刊】(3):村田製、リボミック、アルチザ

注目
2019年6月6日 15時20分

■村田製作所 <6981>  4,449円  -179 円 (-3.9%)  本日終値

村田製作所<6981>やTDK<6762>、太陽誘電<6976>といった大手電子部品株が安い。目新しい材料はなく「前日上昇した反動安状態」(市場関係者)となっている様子だ。米トランプ政権による中国ファーウェイ製品の締め出しによる影響が懸念されるほか、米国や中国、ユーロ圏など世界経済に成長鈍化懸念が高まるなか「外需依存度の高い大手電子部品株は売りの対象となっている」(同)との見方が強い。

■三井E&S <7003>  925円  -26 円 (-2.7%)  本日終値

三井E&Sホールディングス<7003>が3日ぶりに反落。SMBC日興証券は5日、同社株の目標株価を1100円から820円に引き下げた。投資評価の「2」は継続した。インドネシア石炭火力案件の追加費用を約100億円織り込み、20年3月期の予想連結営業利益を173億円から87億円(会社計画120億円)に見直した。21年3月期の同利益は360億円から355億円に修正した。同証券では、エンジニアリング、船舶事業においてより踏み込んだ構造改革が必要と指摘している。

■リボミック <4591>  791円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値

リボミック<4591>がストップ高。同社はタンパク質の設計図であるDNAやRNAを構成する4種の塩基を組み合わせた核酸分子を用いる薬剤「核酸医薬」をテリトリーとするバイオベンチャーで、米国で臨床を進めている眼の難病「加齢黄斑変性症」の治療薬「RBM-007」などに期待が大きい。市場では「現時点で材料視されるような会社側からのリリースは確認できないが、加齢黄斑変性症治療薬に対する市場の期待は大きい。きょうは朝方から継続的に買いが入り一貫して水準を切り上げる展開となった」(国内ネット証券アナリスト)という。6月3日の変更報告書で投資運用会社のウィズ・パートナーズが純投資目的で保有株比率を20.36%まで増加させたことが判明、翌4日にストップ高に買われた経緯がある。今年の夏を前に200人以上の患者を対象とした有効性の評価試験を開始する予定で、マーケットの注目度は高いようだ。

■ビリングシステム <3623>  2,402円  +262 円 (+12.2%)  本日終値

5日、ビリングシステム <3623> [東証M]が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ストリーム <3071>  101円  +8 円 (+8.6%)  本日終値

ストリーム<3071>が後場急伸。同社はあす7日に20年1月期第1半期(2~4月)決算の発表を予定しており、思惑買いが流入したようだ。なお、3月14日に発表した20年1月期通期の連結業績予想では、売上高253億2000万円(前期比11.9%増)、営業利益2億500万円(前期実績は1700万円)が見込まれている。

■アルチザネットワークス <6778>  1,138円  +90 円 (+8.6%)  本日終値

アルチザネットワークス<6778>は大幅高に買われた。5日取引終了後に発表した19年7月期第3四半期累計(18年8月~19年4月)の連結決算は、売上高が15億200万円(前年同期比18%減)、営業損益が3億8300万円の赤字(前年同期実績は4億3700万円の赤字)、最終損益が2億6900万円の赤字(同5億200万円の赤字)だった。営業損益、最終損益ともに赤字幅が縮小した。2~4月期では小幅ながら黒字化を果たしている。これを受けて買いが先行している。モバイルネットワークソリューション部門では5G向けテストシステムを販売できたものの、4G関連のテストソリューションが国内外で低調で売上高は2ケタ減少となった。一方、IPネットワークソリューションは好調だった。なお、研究開発コストの減少などが損益改善に寄与した。今後5G基地局の整備が今後加速する見通しにあるなか、同社の基地局向け計測器の需要も大幅に増加するとの思惑が買い人気を支えている。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,003円  +66 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ソリトンシステムズ<3040>が大幅高。サイバー攻撃の脅威が世界的に広がるなか、サイバーセキュリティー関連株の一角に物色の矛先が向かい始めている。そのなか、同社はITセキュリティ部門が売り上げの9割以上を占めており、自社開発製品で需要を開拓している点で優位性がある。5月下旬には同社が展開する総合セキュリティーサービスにサイバーリスク診断サービスなど新たに8種類を提供することを発表している。株価は下値模索の動きが続いていたが、目先25日移動平均線を大陽線で上回ってきたことから底入れを明示している。

■ハウスドゥ <3457>  1,369円  +89 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ハウスドゥ<3457>が後場急伸。同社はきょう、エアトリステイ(東京都港区)、及びAirbnb Japan(東京都新宿区)との包括的業務提携を開始したと発表。この提携で、同社は全国の「ハウスドゥ!」加盟店の空室対策サービスとして、住宅宿泊事業の物件運用をエアトリステイの協力により実施。また、世界最大級の旅行コミュニティープラットフォームを提供するAirbnbを通じて世界中の旅行者へ募集を行うとしている。

■イメージ ワン <2667>  657円  +29 円 (+4.6%)  本日終値

イメージ ワン<2667>が3日続伸。5月21日の481円を底値に同月27日に666円の高値まで一気に戻し、その後は踊り場局面にあったが、日足陽線の多さが際立っており、継続的な資金流入が反映されていた。貸株調達の売りを飲み込む形で目先上放れの動きをみせている。人工知能(AI)を活用した遠隔画像診断支援サービスなど高付加価値サービスを強化する方針にある。高速・大容量の次世代通信規格「5G」の基地局整備が国策の後押しで動き出す段階にあるが、5G環境が定着すれば同社の高付加価値サービスに追い風になるとの思惑が買い人気を後押ししている。

●ストップ高銘柄

イトーヨーギョー <5287>  742円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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