【↓】日経平均 大引け| 小反落、薄商いのなか狭いレンジでの展開に終始 (6月6日)
始値 20745.84
高値 20842.28(11:10)
安値 20745.84(09:00)
大引け 20774.04(前日比 -2.06 、 -0.01% )
売買高 10億6841万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8427億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均はわずかながら反落、朝安後プラス圏切り返すも引け際に軟化
2.米国との不法移民を巡る協議不調でメキシコへの追加関税発動の思惑が重荷
3.閑散相場のなか狭いレンジの値動きに終始、為替の円高など警戒し上値重い
4.ソフトバンクGとファーストリテの2銘柄で日経平均を100円弱押し上げ
5.売買代金2兆円割れと低調、値下がり銘柄数は1400と値上がり数上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは207ドル高と3日続伸した。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が強まり、幅広い銘柄で買いが優勢となった。
東京市場では、売り買いとも手控えムードのなか日経平均株価は狭いレンジでの展開に終始した。朝安後に切り返し、前日終値を上回る水準で推移したが、引け際に売りが出てわずかながらマイナス圏で着地した。
6日の東京市場は薄商いのなか、日経平均が狭いレンジで値動きの乏しい展開に終始した。前日の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が上昇したものの、きょう取引開始前に米国とメキシコの不法移民の流入を巡る協議が物別れに終わったと米メディアが報道、これがメキシコに対する追加関税発動の思惑を呼び、為替のドル安・円高誘導と合わせて上値を押さえる背景となった。朝安後は押し目買いが作用してプラス圏に切り返したが、東証1部の売買代金は2兆円割れと市場参加者不足で一段の上値を追うエネルギーには乏しかった。内需の情報通信セクターなどが買いを集め全体を支える一方、原油安を背景に資源関連や石油セクターが売られた。終盤は手仕舞い売りに軟化、値がさ株のソフトバンクGとファーストリテの2銘柄で日経平均を98円押し上げたが、前日終値にわずかに届かなかった。
個別では、任天堂<7974>が冴えず、村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>が安い。ソニー<6758>も軟調。東京エレクトロン<8035>、安川電機<6506>も値を下げた。メディカル・データ・ビジョン<3902>が急落、日揮<1963>も大幅安。三菱自動車<7211>が大きく売られ、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も下落した。ルネサスエレクトロニクス<6723>も下値を探った。
半面、売買代金1位と2位を占めたソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>がいずれも上昇。第一三共<4568>も高い。楽天<4755>が物色人気となったほか、花王<4452>も上昇した。日本通信<9424>は商いを膨らませ値上がり率トップに買われた。プレサンスコーポレーション<3254>、ココカラファイン<3098>、オプティム<3694>、サイボウズ<4776>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、テルモ <4543> 、資生堂 <4911> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約111円。うち65円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 、リクルート <6098> 、塩野義 <4507> 。押し下げ効果は約39円。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)情報・通信業、(3)ゴム製品、(4)陸運業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)鉄鋼、(4)非鉄金属、(5)海運業。
■個別材料株
△ハウスドゥ <3457>
エアビーアンドビーなどとの包括的業務提携を開始。
△ATAO <3550> [東証M]
スパークスが大株主に浮上。
△ビリングシス <3623> [東証M]
1→2の株式分割を実施。
△カヤック <3904> [東証M]
KDDI <9433> のAIチャットボットを企画・制作。
△楽天 <4755>
楽天ペイメントとJR東日本 <9020> がキャッシュレス化推進で連携。
△リプロセル <4978> [JQG]
東工大との共同開発計画が関東経済産業局公募事業に採択。
△TYK <5363>
2.24%を上限に自社株買いを実施。
△巴工業 <6309>
第2四半期営業益29%増で通期計画進捗率74%。
△アルチザ <6778> [東証2]
8-4月期(3Q累計)経常が赤字縮小で着地・2-4月期は黒字浮上。
△ファイバーG <9450> [東証M]
14日付で東証1部への市場変更と株主優待の拡充発表。
▼セリア <2782> [JQ]
5月既存店売上高は前年比1.3%減。
▼三菱自 <7211>
フィアットがルノーへの統合提案を取り下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本通信 <9424> 、(2)ワタベ <4696> 、(3)ソリトン <3040> 、(4)ハウスドゥ <3457> 、(5)パイプドHD <3919> 、(6)プレサンス <3254> 、(7)ココカラF <3098> 、(8)オプティム <3694> 、(9)FIG <4392> 、(10)サイボウズ <4776> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)MDV <3902> 、(3)アトラエ <6194> 、(4)カルタHD <3688> 、(5)日揮 <1963> 、(6)トップカルチ <7640> 、(7)レーザーテク <6920> 、(8)双信電機 <6938> 、(9)ルネサス <6723> 、(10)GMO-PG <3769> 。
【大引け】
日経平均は前日比2.06円(0.01%)安の2万0774.04円。TOPIXは前日比5.17(0.34%)安の1524.91。出来高は概算で10億6841万株。東証1部の値上がり銘柄数は649、値下がり銘柄数は1400となった。日経ジャスダック平均は3330.10円(2.47円安)。
[2019年6月6日]
株探ニュース