明日の株式相場見通し=薄商いのなか方向感に乏しい展開続く

市況
2019年6月17日 17時27分

あす(18日)の東京株式市場は引き続き薄商いのなか、方向感の定まりにくい展開が続きそうだ。きょうは日経平均が小幅プラス圏で着地したものの、東証1部全体のほぼ7割の銘柄が下落するなど調整圧力が強く、実際は軟調な地合いだったといえる。一方、大引け時点の騰落レシオは98%台と陰の極からは程遠い状況で、現在の市場エネルギーを考慮した場合、仮に上値をうかがっても戻り売りに押し戻されやすい環境にある。

きょうの東京市場は前週末の米株市場が軟調だったこともあり、朝方から買い手控えムードに支配されたが、一部の値がさ株への資金流入が日経平均を下支える格好となった。中国経済の先行き減速懸念は今に始まったことではないが、工業生産高や都市部の固定資産投資などが軒並みコンセンサスを下回ったという事実にリンクされた形で、米株市場ではザイリンクスやエヌビディア、マイクロンテクノロジーといった半導体関連株が2%以上の下げをみせたことから、投資家のセンチメントは弱気に傾かざるを得なかった。ただし、東京市場では東京エレクトロン<8035>などの株価推移をみても、朝方に1万3700円台まで下値に突っ込んだ後は戻り歩調をみせ、やや売り飽き気分も台頭していることをうかがわせた。4日続落だが悲観の色はそれほど感じられない。

あすから明後日にかけてのFOMCがカギを握ることになるが、7月利下げの線をマーケットは相応に織り込んでおり、サプライズを伴う上昇局面が訪れる可能性は日米ともに高くはなさそうだ。なお、日経平均はテクニカル的には25日移動平均線を巡る攻防にあり、2万1000円近辺はまさに強気と弱気の分水嶺となっている。

日程面では、明日は国内では5年国債の入札がある。海外ではFOMC(~19日)のほか米5月の住宅着工件数の発表などが予定されている。(中村潤一)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2019年06月17日 17時28分

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