19日の米国市場ダイジェスト:NYダウ38ドル高、FOMCを好感

市況
2019年6月20日 7時43分

■NY株式:NYダウ38ドル高、FOMCを好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は38.46ドル高の26504.00、ナスダックは33.44ポイント高の7987.32で取引を終了した。朝方は、連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を午後に控えて小動き。注目のFOMCでは、政策金利は据え置かれたものの、貿易摩擦を巡る先行き不透明感が指摘されたほか、声明文では政策金利の判断において「辛抱強くなる」との文言が削除された。当局者の約半数が利下げを支持していることも示された。利下げ期待からFOMC発表後に株価は上昇した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で銀行や耐久消費財・アパレルが下落した。

グラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)は、決算内容が好感されたほか、複数アナリストが目標株価や投資判断を引き上げ上昇。医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は、ヘルスケアサービスのダビータ(DVA)の一部事業の買収を米連邦取引委員会(FTC)が認めるとの期待が強まり堅調推移。メディア大手のCBS(CBS)は、バイアコム(VIAB)への買収打診を計画していると伝わり買われた。一方で、米長期金利の低下で、バンクオブアメリカ(BAC)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が売られた。

携帯端末のアップル(AAPL)が、主要サプライヤー各社に生産能力の15-30%を中国から東南アジアに移転するよう求めたことについて、一部アナリストはサプライチェーンの混乱やコスト上昇を招くほか、生産移転には2-3年を要するとの見方を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル弱含み、年内複数回の利下げ観測強まる

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円49銭から107円90銭まで下落し、108円10銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で市場の予想通り政策金利据え置きを決定した。FOMC声明では、次の行動決定に「辛抱強くなる」との文言が削除された。同時に発表されたスタッフ予測でも、8人のメンバーが年内1、2回の利下げを予想していることが明らかになり、また、パウエル議長が多くのメンバーが利下げの論拠が強まったと考えていることを明らかにすると、市場の利下げ観測が強まりドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1201ドルから1.1254ドルまで上昇し、1.1220ドルで引けた。ユーロ・円は、121円66銭まで上昇後、121円33銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2581ドルから1.2674ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9980フランから0.9916フランまで下落した。

■NY原油:伸び悩みで53.97ドル、ポジション調整的な売りが入る

NY原油先物8月限は伸び悩み(NYMEX原油8月限終値:53.97 ↓0.14)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比-0.14ドルの53.97ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは53.50ドル-54.65ドル。原油在庫の減少を好感して買いが先行したが、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明を控えてポジション調整的な売りも入った。ただ、FOMC会合で政策金利の据え置きが予想通り決定され、7月利下げの可能性が高まる結果となったことから、原油先物は通常取引終了後の時間外取引で54ドル台に戻した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.32ドル -0.30ドル(-1.05%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.14ドル -0.20ドル(-0.46%)

ゴールドマン・サックス(GS)195.64ドル +0.66ドル(+0.34%)

インテル(INTC) 47.07ドル -0.30ドル(-0.63%)

アップル(AAPL) 197.87ドル -0.58ドル(-0.29%)

アルファベット(GOOG) 1102.33ドル -1.27ドル(-0.12%)

フェイスブック(FB) 187.48ドル -0.99ドル(-0.53%)

キャタピラー(CAT) 130.61ドル +0.28ドル(+0.21%)

アルコア(AA) 22.40ドル -0.14ドル(-0.62%)

ウォルマート(WMT) 109.62ドル -0.03ドル(-0.03%)

スプリント(S) 7.45ドル +0.22ドル(+3.04%)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.