「全固体電池」が7位にランク、三桜工の参入報道で関心高まる<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が7位となっている。
前日19日の東京株式市場では、三桜工業<6584>がストップ高まで買われた。きっかけは、19日付の日本経済新聞が「エンジン関連部品や配管部品の製造を主力とする三桜工業が電気自動車(EV)向けの車載電池の製造に乗り出す」と報じたこと。同社は2018年9月に、全固体電池の開発を手掛ける米ベンチャーのソリッドパワーに出資しており、今回の報道で実用化期待が高まったようだ。
また、18日付の日刊工業新聞・電子版は村田製作所<6981>に関して「2019年度にセラミック技術を応用した全固体電池の量産に乗り出す」と報道。トヨタ自動車<7203>は7日にEV普及を目指すメディア向け説明会を開催し、このなかで寺師茂樹副社長は全固体電池に関して「できれば来年のオリンピックのタイミングで、何らかのかたちで皆さんにみていただければ」とコメントした。
全固体電池は、現在普及しているリチウムイオン電池が電解質に液体の有機系溶剤を用いているのに対して、固体の無機化合物を使う電池。リチウムイオン電池のように電解液が漏れて発火する恐れがなく、しかも動作温度域が広いためエネルギー密度を高めることができるという特徴があり、EVに搭載すれば航続距離の延長や充電時間の短縮が見込めることから株式市場での注目度は高い。
このほかの関連株としては、全固体電池「CeraCharge」を開発済みのTDK<6762>、20年度からの全固体電池の量産に向けた対応を進めているFDK<6955>、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「先進・革新蓄電池材料評価技術開発(第2期)」に参加しているオハラ<5218>などが挙げられる。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)