話題株ピックアップ【夕刊】(1):グリー、浜松ホトニクス、ゴールドウイン

注目
2019年6月20日 15時20分

■明星工業 <1976>  715円  +43 円 (+6.4%)  本日終値

19日、明星工業 <1976> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.91%にあたる100万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月20日から20年1月31日まで。

■UACJ <5741>  1,831円  +88 円 (+5.1%)  本日終値

UACJ<5741>が高い。同社は19日取引終了後に、子会社UACJ銅管の全株式を豊川ホールディングス(東京都港区)に譲渡すると発表。これが評価材料となったようだ。同社は18年5月に公表した中期経営計画で、「先行投資の回収」と「資本効率の向上」を重点方針として掲げており、今回の譲渡は事業の選択と集中の観点からポートフォリオの見直しを図る一環。株式譲渡実行日は9月30日を予定し、譲渡価額は約240億円(株式譲渡額、知的財産権譲渡額、貸付債権譲渡額を含む)になるとしている。

■グリー <3632>  526円  +23 円 (+4.6%)  本日終値

グリー<3632>が続伸。SNSサイト「GREE」を運営し、課金収入と広告収入を収益源としている。19日引け後に、同社とOurpalm(アワーパーム・本社北京)は、共同開発したスマホ向けゲームアプリ「ワンパンマン:最強の男(現地タイトルは一拳超人:最強之男)」を中国本土で同日にリリースしたことを発表、IOS無料ダウンロードランキングで早くも首位となったことが複数のメディアによって報道された。これが材料視される形で買いを呼び込んだ。

■平和不動産 <8803>  2,397円  +83 円 (+3.6%)  本日終値

平和不動産<8803>は続伸、一時4%近い上昇で2400円台に買われ、連日の年初来高値更新と気を吐いている。きょうは世界的な金融緩和機運の高まりを背景に不動産株に買いが先行、日銀の追加緩和的政策への期待感も買いを誘導している。そうしたなか、同社は20日、19年4月1日から2年間について東京証券取引所ビルの年間賃貸料を30億円に引き上げることを発表、これによる収益メリットを好感する形で買いを引き寄せる格好となった。

■フィード・ワン <2060>  183円  +6 円 (+3.4%)  本日終値

フィード・ワン<2060>が続伸、目先低位株物色の流れに乗り動意含みとなった。配合飼料の大手で全農に次ぐシェアを持つ。大型酪農家が増加するなか、畜産飼料の販売数量も増勢。同業界のシェアも全農から民間にシフトされる傾向が強まっており、同社の商機が広がっている。来年3月に北九州工場が竣工、利益率の向上も期待されている。20年3月期営業利益は前期比24%増益の51億円と大幅な伸びを見込む。PER10倍弱の時価は株価指標面からも割安感がある。

■浜松ホトニクス <6965>  4,180円  +120 円 (+3.0%)  本日終値

浜松ホトニクス<6965>が3日続伸。同社はきょう、光半導体事業の生産能力増強を目的に、新貝工場(浜松市)に新棟を建設すると発表した。新棟の建設は、量産性の高い樹脂モールド光半導体素子や放射線検査装置用のX線イメージセンサー及びX線フラットパネルセンサーの需要が拡大していることが背景。建築工期は19年7月から20年8月を予定し、総工費は約65億円を見込んでいる。

■ゴールドウイン <8111>  14,300円  +370 円 (+2.7%)  本日終値

ゴールドウイン<8111>が後場一段高。同社はきょう、Spiber(スパイバー、山形県鶴岡市)と共同開発した構造タンパク質素材を使ったウェアを8月下旬に発売すると発表。今後の更なる展開などが期待されたようだ。Spiberは、新世代高機能素材として期待される人工合成クモ糸素材の開発などに成功している企業。ゴールドウインとSpiberは2015年に資本・業務提携し、構造タンパク質素材の実用化に向けた研究と製品の開発を進めてきた経緯がある。天然のクモの糸を模倣する技術から始まった研究開発は、現在ではより多様なタンパク質素材を作る段階に入っており、スポーツアパレルに求められるさまざまなニーズにあわせたタンパク質素材の開発を推進している。

■ビルファンド <8951>  770,000円  +9,000 円 (+1.2%)  本日終値

東証REIT指数が3日続伸。16年4月以来、3年2カ月ぶりの高値圏に上昇している。19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内の利下げが示唆された。これを受け、時間外取引で米10年債は2%割れへ急低下、日本の長期金利も低下基調を強めている。東証に上場するREITの平均の分配金利回りは3.9%前後と高く、金利低下が進むなか投資妙味が一段と膨らんでいる。日本ビルファンド投資法人<8951>やジャパンリアルエステイト投資法人<8952>、日本リテールファンド投資法人<8953>などREITは軒並み高となっている。

■三井不動産 <8801>  2,700円  +27.5 円 (+1.0%)  本日終値

三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など大手をはじめ不動産株が買いを集めた。世界的に金融緩和の流れが強まってきており、前日のFOMCではFRBのハト派姿勢が明確になったほか、きょうの金融政策決定会合でも追加緩和的政策への言及に期待感が募る。有利子負債負担の大きい不動産セクターにとって収益環境に吹く追い風が意識され、目先買いを誘導する格好となった。

■スターゼン <8043>  4,035円  +40 円 (+1.0%)  本日終値

スターゼン<8043>が後場に入り強含む動き。同社はきょう、三井物産<8031>及び中国現地パートナー企業の拓源国際貿易(深セン)と合弁で、中国に畜水産物の加工・販売を手掛ける合弁会社を設立することで合意したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社と三井物産は2010年に業務提携、16年に資本・業務提携を行い、国内外で食肉事業の共同展開を進めており、合弁会社設立に向けた動きはその一環。新会社の運営開始は今年9月を予定し、出資比率は三井物産が55%、スターゼンが25%、中国現地パートナーが20%になるとしている。

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