話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、光通信、ZOZO

注目
2019年6月20日 15時24分

■ファーストリテイリング <9983>  67,500円  +660 円 (+1.0%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が大幅続伸、一時1000円を超える上昇をみせ上場来高値更新と異彩を放った。きょうは外国為替市場で急速に円高が進行しており、自動車株などがこれを嫌気して軟調な動きをみせたが、日経平均は強調展開を継続。その背景にあるのが同社株を筆頭とする日経平均寄与度の高い値がさ株の上昇。先物絡みでインデックス的な買いが流入し、同社株には浮揚効果が働いた。

■光通信 <9435>  23,250円  +190 円 (+0.8%)  本日終値

光通信<9435>が続伸で年初来高値を更新。同社株は1999年から2000年にかけてのITバブル時に記録的な上昇をみせ、高値24万1000円まで買われた経緯がある。その後は暴落し02年7月には895円まで値を下げたが、そこから奇跡的ともいえる復活を遂げている。時価はその暴落途上の2000年4月以来19年2カ月ぶりの高値圏まで戻している。業態転換で業績も拡大基調にあり、19年3月期営業利益は前の期比26%増の642億7700万円と大幅な伸びを示し、続く20年3月期も前期比9%増の700億円を見込んでいる。

■リコーリース <8566>  3,355円  +5 円 (+0.2%)  本日終値

19日、リコーリース <8566> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.92%にあたる60万株(金額で20億1000万円)を上限に、6月20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ZOZO <3092>  1,902円  -48 円 (-2.5%)  本日終値

ZOZO<3092>が軟調な動き。しまむら<8227>はきょう、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」から退店したと発表しており、これが影響したようだ。なお、しまむらは今後、希望の店舗で商品を受け取れる取り寄せスマホアプリ「しまコレ」を進化させ、更に充実させる計画だとしている。

■パークシャ <3993>  7,030円  -140 円 (-2.0%)  本日終値

PKSHA Technology<3993>が急反落。株価が一時8.4%安の6570円まで売られた。19日取引終了後、200億円を上限に新株式発行登録(発行予定期間は6月27日から20年6月26日)を発表。これにより需給悪化懸念から売りが集中した。なお、資金の用途は研究開発、設備投資、運転資金などに充当する予定。

■アイシン精機 <7259>  3,590円  -65 円 (-1.8%)  本日終値

アイシン精機<7259>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は5100円から3900円に見直した。同証券では「AT(自動変速機)のけん引による強いトップライン成長」という中期のエクイティストーリーを2~3年先送りした。潜在的な競争力は不変だが、中国自動車市場の本格回復でもなければ、当面の株価の上値は重い、とみている。20年3月期の連結営業利益は従来の2300億円から1870億円(会社予想1800億円)、21年3月期の同利益は2550億円から2050億円へと下方修正している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,740円  -32 円 (-0.5%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など軟調。前日のFOMCではFRBの政策がハト派寄りに傾いたことが改めて確認され、年内利下げ思惑が強まった。これを受け米国株市場では株高期待を後押ししたが、一方で為替はドル売りの動きを誘発し、ドル・円相場は1ドル=107円台に入る円高方向に振れている。自動車各社の今期想定為替レートは総じて1ドル=110円で設定されており、輸出採算悪化による収益デメリットを警戒する売りが優勢となっている。

■三菱UFJ <8306>  507.3円  -0.1 円 (0.0%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調。19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、年内の利下げが示唆された。これを受け、米10年債利回りは前日比0.04%低下の2.02%となった。きょうは日銀金融政策決定会合の結果が発表される。金融政策は据え置きの見通しだが、海外主要国が金融緩和姿勢を強めるなか、日銀の動向への関心が高まっており、日本の長期金利も低下基調にある。長期金利の低下は銀行にとって、利ザヤ縮小による業績悪化要因となることが警戒されている。

■サンオータス <7623>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値

サンオータス<7623>がストップ高。前日に値幅制限いっぱいに買われる人気となっていたが、きょうも大口の買い注文に気配値のまま水準を切り上げている。同社は神奈川県を地盤にガソリンスタンドを展開している。19日取引終了後に発表した20年4月期の連結営業利益は前期比2.5倍の1億8000万円と急回復を見込んでおり、これを評価する買いを呼び込んだ。前期は営業利益段階で前の期比46%減と落ち込んだが、株価には織り込みが進んでいた。

■ETSホールディングス <1789>  820円  +76 円 (+10.2%)  本日終値

ETSホールディングス<1789>は大幅続伸、10.2%高に買われ5月28日につけた年初来高値790円を一気に上抜いた。送電線工事を手掛け、最近は通信向け分野も育成。次世代通信規格の「5G」では基地局工事の受注獲得に前向きに取り組んでおり、政府が基地局整備に政策的フォローの構えを見せるなか、関連有力株として頭角を現している。19年9月期は営業利益段階で68%増益を見込んでいる。

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