【↑】日経平均 大引け| 続伸、朝安も押し目買いで切り返しプラス圏 (7月2日)
始値 21699.43
高値 21784.22(13:13)
安値 21697.31(09:06)
大引け 21754.27(前日比 +24.30 、 +0.11% )
売買高 10億0203万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8938億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、朝安後押し目買いが入りプラス圏に切り返す展開に
2.米中貿易協議が再開の方向で買い安心感、ただ市場エネルギー不足が顕著
3.米株市場はリスクオン継続だが、前日の日経平均急騰の反動で上値も重い
4.半導体や海運など世界景気に敏感なセクターが高く全体支える
5.東証1部の66%の銘柄が上昇、業種別でも33業種中で28業種が高い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは117ドル高と続伸した。6月29日に開いた米中首脳会談で貿易協議の再開が決定したことを受け、貿易摩擦への警戒感が和らぎ買いが優勢となった。
東京市場では、朝方は軟調で日経平均株価はマイナス圏でスタートしたが、その後は買い優勢に転じた。ただ薄商いのなか上値も重い展開だった。
2日の東京市場は、目先筋の利益確定売りをこなし小幅ながら続伸した。前日の米国株市場では米中首脳会談で両国の貿易協議が再開する方向となったことを好感してNYダウが取引時間中に最高値を更新するなど強い動きをみせたが、東京市場では前日に日経平均が450円強の上昇をみせていたこともあって、寄り付きは利益確定売りに押される展開だった。しかし、その後は押し目買いにプラス圏に切り返した。半導体製造装置関連株などに上値追いの動きが継続した。また、世界景気の動向に敏感な海運株なども高い。東証33業種中で28業種が上昇しており、上値指向の強い地合いが続く。東証1部の値上がり銘柄数は全体の66%と3銘柄のうち2銘柄が上昇した勘定だ。ただ、商いは低調が続き、売買代金は1兆9000億円弱にとどまった。
個別では、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>などが上昇、日立製作所<6501>も物色人気。ダイキン工業<6367>、三菱商事<8058>も買いが優勢だった。富士フイルムホールディングス<4901>も高い。キャリアリンク<6070>、日本鋳鉄管<5612>がストップ高となったほか、システムインテグレータ<3826>、システム情報<3677>も値を飛ばした。低位株では愛眼<9854>も人気化。日総工産<6569>なども上値を追った。
半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、ZOZO<3092>も売られた。太陽誘電<6976>、ファナック<6954>も冴えない。NTT<9432>、資生堂<4911>、コーセー<4922>も値を下げた。フリービット<3843>、日本アジア投資<8518>が大幅安、マネックスグループ<8698>、enish<3667>も安い。関西ペイント<4613>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、京セラ <6971> 、トレンド <4704> 、ダイキン <6367> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約42円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、資生堂 <4911> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約49円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)卸売業、(3)保険業、(4)電気機器、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)化学、(4)水産・農林業、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△ダイセキS <1712>
3-5月期(1Q)経常は33%増益、対上期計画91%進捗。
△エスプール <2471> [東証2]
上期経常を一転66%増益・最高益に上方修正。
△SI <3826>
上期経常を43%上方修正。
△鋳鉄管 <5612>
時価総額にかかる猶予期間の指定が解除。
△Tホライゾン <6629> [JQ]
子会社がIT導入補助金2019のITツール認定を取得。
△AKIBA <6840> [JQ]
ミナトHD <6862> [JQ]と業務提携で基本合意。
△ワークマン <7564> [JQ]
6月既存店売上高は前年同月比36%増。
△サイバダイン <7779> [東証M]
独保険大手とサイバニクス治療に対する保険適用で合意。
△キャリアL <6070>
上期経常を78%上方修正。
△ソフィア <6942> [JQ]
子会社がSSL証明書販売事業を譲受へ。
▼ZOZO <3092>
SMBC日興証券が投資評価を「2」へ引き下げ。
▼フイルコン <5942>
今期経常を29%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キャリアL <6070> 、(2)鋳鉄管 <5612> 、(3)TATERU <1435> 、(4)SI <3826> 、(5)システム情報 <3677> 、(6)シンニッタン <6319> 、(7)愛眼 <9854> 、(8)やまみ <2820> 、(9)広済堂 <7868> 、(10)アトラエ <6194> 。
値下がり率上位10傑は(1)フリービット <3843> 、(2)アジア投資 <8518> 、(3)ファルコHD <4671> 、(4)第一精工 <6640> 、(5)PCA <9629> 、(6)ソネック <1768> 、(7)アイル <3854> 、(8)インターアク <7725> 、(9)マネックスG <8698> 、(10)セレス <3696> 。
【大引け】
日経平均は前日比24.30円(0.11%)高の2万1754.27円。TOPIXは前日比4.99(0.31%)高の1589.84。出来高は概算で10億0203万株。東証1部の値上がり銘柄数は1429、値下がり銘柄数は628となった。日経ジャスダック平均は3445.54円(10.50円高)。
[2019年7月2日]
株探ニュース