【↑】日経平均 大引け| 反発、米株安も円安方向に振れ相場を下支え (7月9日)

市況
2019年7月9日 16時21分

日経平均株価

始値  21598.15

高値  21687.29(09:44)

安値  21508.22(12:48)

大引け 21565.15(前日比 +30.80 、 +0.14% )

売買高  9億8863万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆6697億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、米株安も為替が円安方向に振れ全体相場を下支え

2.米雇用統計発表を受け、過度な利下げ期待後退するも為替には円安圧力

3.日経平均2万1600円台では戻り売り圧力意識され、上値も重い展開

4.米アップルのiPhone販売低迷で、半導体や電子部品株が売られる

5.全体売買代金は1兆6000億円台で6営業日連続2兆円台を割り込む

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは115ドル安と続落した。早期利下げ期待の後退で売りが先行したほか、一部アナリストによる投資判断引き下げを受けたアップルが下落し指数を押し下げた。

東京市場では、買い優勢でスタートしたものの日経平均株価は後場に値を消す形となった。ただ下値も堅く小幅プラス圏で着地した。

9日の東京市場は底堅さを発揮した。前日の米国株市場は行き過ぎた利下げ期待が剥落したことを受け軟調だったが、外国為替市場でドルが買い戻され1ドル=108円台後半の推移と円安方向に振れたことで投資家のセンチメントが改善した。株価指数先物が買われ、裁定買いを通じて日経平均に押し上げ効果をもたらした。ただ、全体商い低調ななか、2万1600円台では戻り売り圧力も顕在化し上値も重かった。10日のパウエルFRB議長の議会証言を見極めたいとの思惑から買いが手控えられ、主力輸出株への買いは限定的だった。米アップルのiPhone新モデルの売り上げ低迷が懸念されるなか、半導体関連や電子部品株の下げが目立つ。東証1部の売買代金は1兆6000億円台にとどまり、2兆円割れが6営業日続いている。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が売買代金トップで1000円強の上昇、KDDI<9433>も堅調。トヨタ自動車<7203>もしっかり。東京海上ホールディングス<8766>も買いが優勢だった。低位ではシステムソフト<7527>がストップ高、曙ブレーキ工業<7238>も物色人気。ネクソン<3659>が活況高、アクセル<6730>なども買われた。ヤフー<4689>も商いを伴い上昇、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>、ウエルシアホールディングス<3141>なども高い。

半面、東京エレクトロン<8035>が売られ、ソニー<6758>、村田製作所<6981>も軟調。信越化学工業<4063>、太陽誘電<6976>も下落した。安川電機<6506>も安い。ファーストコーポレーション<1430>が値下がり率トップに売り込まれ、富士興産<5009>も大幅安。技研製作所<6289>、ダブル・スコープ<6619>なども大きく水準を切り下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、KDDI <9433> 、テルモ <4543> 、SBG <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約81円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、日東電 <6988> 、スズキ <7269> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約38円。

東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)水産・農林業、(3)鉱業、(4)食料品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)繊維製品、(3)化学、(4)ガラス土石製品、(5)機械。

■個別材料株

△ミクシィ <2121> [東証M]

新作スマホアプリ「モンストドリームカンパニー」を今夏配信へ。

△テラ <2191> [JQ]

理研免疫再生医学と事業提携で基本合意。

△ツルハHD <3391>

バーコード決済4ブランドを追加導入。

△JSB <3480>

東海東京調査センターが目標株価5400円でカバレッジ開始。

△ディディエス <3782> [東証M]

「マガタマサービス」バージョンアップ版の提供開始。

△ウォンテッド <3991> [東証M]

仕事に集中しやすくなる音楽を開発へ。

△日本ペHD <4612>

ゴールドマン・サックス証券が買い推奨に格上げ。

△丸山製 <6316>

1.4%を上限に自社株買いを実施。

△日宣 <6543> [JQ]

AIカメラを活用したスポーツ映像配信事業の共同実験へ。

△フジ <8278>

3-5月期(1Q)経常は20%増益で着地。

▼技研製 <6289>

3-5月期(3Q)経常は赤字転落。

▼一家DP <9266> [東証M]

6月既存店売上高が2ヵ月連続前年下回る。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)システムソフ <7527> 、(2)ブレーキ <7238> 、(3)クレオス <8101> 、(4)JSB <3480> 、(5)ネクソン <3659> 、(6)ソリトン <3040> 、(7)アクセル <6730> 、(8)ファインデ <3649> 、(9)フジ <8278> 、(10)ヤフー <4689>

値下がり率上位10傑は(1)1stコーポ <1430> 、(2)富士興 <5009> 、(3)技研製 <6289> 、(4)エイトレッド <3969> 、(5)WSCOPE <6619> 、(6)ダイジェト <6138> 、(7)ソウルド <6553> 、(8)ソネットMN <6185> 、(9)PRTIME <3922> 、(10)Vコマース <2491>

【大引け】

日経平均は前日比30.80円(0.14%)高の2万1565.15円。TOPIXは前日比3.51(0.22%)安の1574.89。出来高は概算で9億8863万株。東証1部の値上がり銘柄数は664、値下がり銘柄数は1399となった。日経ジャスダック平均は3450.84円(3.76円安)。

[2019年7月9日]

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