USEN-NEXT HD---3Qはサービスラインナップの充実に取り組み、営業利益が61.98億円
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は10日、2019年8月期第3四半期(18年9月-19年5月)連結決算を発表した。売上高が1,283.90億円、営業利益が61.98億円、経常利益が52.79億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が24.74億円となった。2018年8月期における決算期変更及びセグメント変更による影響で一部対前期増減率を記載していない。
店舗サービス事業の売上高は356.70億円、営業利益は63.93億円となった。店舗及び商業施設向けサービスのラインナップの充実を企図し、音楽配信サービスやIoTサービスを中心に開発支援や事業環境の構築から集客・販売促進までトータル的なソリューションの提供やサポートを提案した。
通信事業の売上高は298.05億円、営業利益は23.26億円となった。ブロードバンドインターネット回線の販売代理は、小規模事業者向けを中心とした新規獲得活動が引き続き堅調に推移した。また、ネットワーク関連サービスやクラウドサービス、データセンターサービス等を手掛けており、オフィスのICT環境構築をワンストップで提供する体制作りに引き続き取り組んでいる。
業務用システム事業の売上高は147.42億円、営業利益は25.13億円となった。ホテル管理システム等の新商品の市場投入や提案型営業を強化することで、市場浸透率の向上とシェアの拡大に取り組んだ。また、病院市場では新たに、病院の会計を後払いにできるスマートフォンアプリ「Sma-pa CHECK OUT」等を市場投入し販売を強化した。
コンテンツ配信事業の売上高は243.82億円、営業利益は0.23億円となった。ユーザーエクスペリエンスの改良、マーケットの開拓を進め、引き続き契約者数を順調に伸ばしている。また、独占配信等のコンテンツ拡充や、対応デバイスの拡充することにより更なる認知度向上を推進した。
エネルギー事業の売上高は215.14億円、営業損失は3.99億円となった。高圧および低圧電力を中心に販売している。2018年10月から新たに都市ガスである「USEN GAS」の販売を開始し、エネルギー事業への取組みを更に加速している。
メディア事業の売上高は39.58億円、営業利益は2.33億円となった。グルメ情報メディアでは「オンライン即時予約」対応店舗の充実とともに、予約メディアとしての利便性を高める施策を実施し予約利用者の拡大に取り組んだ。ウェディング事業ではドローンを活用した会場の写真撮影サービスが好調で、安定的な売上形成とコンテンツ拡充に貢献した。また、新事業としてシェアリングエコノミーへの取り組みを開始しており、その皮切りとして2019年3月にスペースマーケットと提携し同社顧客へのスペースシェアの提案を開始した。
2019年8月期通期の連結業績予想については、売上高が1,700.00億円、営業利益が80.00億円、経常利益が65.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が30.00億円とする直近に公表した予想を据え置いている。
《SF》
提供:フィスコ