【↓】日経平均 大引け| 続急落、米株安や円高で一時2万1000円割れ (7月18日)

市況
2019年7月18日 16時02分

日経平均株価

始値  21336.80

高値  21347.84(09:08)

安値  20993.44(14:55)

大引け 21046.24(前日比 -422.94 、 -1.97% )

売買高  12億8872万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆1777億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は422円安と続急落、一時フシ目の2万1000円台割り込む

2.前日の米株安や為替の円高を嫌気、国内企業業績に対する懸念も売りを誘発

3.海外ヘッジファンドなどを中心に先物へ売りが仕掛けられ、一本調子の下げ

4.値下がり銘柄数は2000超の全面安商状、全体の96%強の銘柄が下落

5.売買代金は2兆1000億円台と12営業日ぶりにフシ目の2兆円を上回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは115ドル安と続落した。米中貿易交渉を巡る警戒感が台頭しキャタピラーやスリーエムなど中国向け比率が高い資本財株が売られ指数を押し下げた。

東京市場では、大きく売り優勢に傾き、寄り後に日経平均株価は次第に下げ幅を広げる展開を余儀なくされた。一時2万1000円台を割り込んだ。

18日の東京市場は、売り一色の展開。前日の米国株市場で主要株価指数が総じて下落したことや、為替が1ドル=107円台後半の推移と急速に円高に振れたことが嫌気された。米国や中国など世界景気減速懸念を底流に、今月下旬から本格化する3月決算企業の第1四半期決算発表を前に売りの勢いが一気に強まった。海外ヘッジファンドによる先物への売り仕掛けが現物株市場も押し下げ、日経平均は一本調子の下げ。押し目に買い向かう動きもほとんどみられず、終盤に2万1000円台を割り込む場面があった。値下がり銘柄数は2000を超える全面安、東証1部全体の96%強にあたる銘柄が下落した。なお、売買代金は2兆1000億円台と12営業日ぶりに2兆円台を上回った。

個別では、ソニー<6758>が安く、任天堂<7974>も軟調。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>、キヤノン<7751>などが売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株も値を下げた。トヨタ自動車<7203>など自動車株も下値を探った。古野電気<6814>が急落、アトラエ<6194>、ワールド<3612>、パソナグループ<2168>なども大幅安。NOK<7240>の下げも目立った。

半面、売買代金上位ではコーセー<4922>が強さを発揮した。また、低位の曙ブレーキ工業<7238>が物色人気化したが後半は大きく伸び悩んだ。三桜工業<6584>、学情<2301>、イオンファンタジー<4343>などが大幅高、グレイステクノロジー<6541>、ワイヤレスゲート<9419>なども買われた。

日経平均採用で上昇したのは3銘柄のみで、プラス寄与の上位から、スクリン <7735> 、千代建 <6366> 、住友不 <8830> 。押し上げ効果は合計で約0.4円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はSBG <9984> 、ダイキン <6367> 、京セラ <6971> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 。押し下げ効果は約86円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)不動産業、(2)空運業、(3)保険業、(4)輸送用機器、(5)小売業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)倉庫運輸関連、(3)鉱業、(4)繊維製品、(5)海運業。

■個別材料株

△CDS <2169>

上期経常を14%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△学情 <2301>

三菱UFJMS証券が新規に買い推奨。

△GMO-R <3695> [東証M]

Emotion Techと業務提携。

△ジャストプラ <4287> [JQ]

子会社がイオンスタイル甲子園に「Putmenu」を導入。

△日本ラッド <4736> [JQ]

台湾のアドバンテック社と医療IoT分野で協業推進へ。

△ISID <4812>

上期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△グレイス <6541>

「4-6月期の単独営業利益が約5倍」との報道。

△三桜工 <6584>

新型熱電発電素子の連続発電試験に成功。

△upr <7065> [東証2]

トヨタ <7203> などと「ハーモ ライド」の走行データを活用した実証実験へ。

△ブレーキ <7238>

「企業再生ファンドからの出資受け入れ」との報道。

▼NOK <7240>

今期経常を一転18%減益に下方修正。

▼キヤノン <7751>

「19年12月期は営業利益4割減見通し」との報道。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ブレーキ <7238> 、(2)三桜工 <6584> 、(3)学情 <2301> 、(4)イオンファン <4343> 、(5)ヴィンクス <3784> 、(6)グレイス <6541> 、(7)エアーテック <6291> 、(8)ワイヤレスG <9419> 、(9)アゴーラHG <9704> 、(10)DDHD <3073>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)古野電 <6814> 、(3)アトラエ <6194> 、(4)ワールド <3612> 、(5)パソナG <2168> 、(6)日特塗 <4619> 、(7)エムアップ <3661> 、(8)コーセル <6905> 、(9)古河機金 <5715> 、(10)ソーダニッカ <8158>

【大引け】

日経平均は前日比422.94円(1.97%)安の2万1046.24円。TOPIXは前日比33.14(2.11%)安の1534.27。出来高は概算で12億8872万株。東証1部の値上がり銘柄数は55、値下がり銘柄数は2075となった。日経ジャスダック平均は3429.34円(15.72円安)。

[2019年7月18日]

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