【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、物色意欲は限定的で上値も重い (8月28日)

市況
2019年8月28日 16時32分

日経平均株価

始値  20474.31

高値  20511.21(10:15)

安値  20433.31(09:39)

大引け 20479.42(前日比 +23.34 、 +0.11% )

売買高  9億5799万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆6159億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅ながら続伸、全般物色意欲は限定的で上値も重い展開

2.前日の米株市場は軟調、米債逆イールドの幅が広がり警戒感が再度強まる

3.米株安でリスク回避ムードも、ヘッジファンド筋の先物買いが下値支える

4.中国政府の消費刺激策に対する期待感を背景に中国関連などに買いを誘導

5.値上がり銘柄数を値下がりが上回り、全体売買代金は2兆円台割れが続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは120ドル安と反落した。米中貿易摩擦の先行き不透明感や「逆イールド」の拡大を懸念した売りが優勢となった。

東京市場では、前日の米株安も影響は限定的で日経平均株価は小幅ながら前日終値を上回る水準で推移した。ただ、商い低調で物色意欲も盛り上がりを欠いた。

28日の東京市場はプラス圏で推移する時間が長かったが、薄商いのなか買いの勢いは弱く上値も重かった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が揃って反落、米国債券市場で米10年債利回りが米2年債利回りを下回る「逆イールド」の幅が広がっており、景気先行きに対する警戒感が売りを誘った。ただ、東京市場ではここ下げを主導した海外ヘッジファンド筋による先物のショートカバーが全体株価を下支えした。中国政府の消費刺激策への期待感も一部の中国関連株を中心にポジティブに働いた。もっとも、日経平均はプラス圏で着地したものの東証1部の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が大きく上回っており、売買代金も1兆6000億円台と低水準が続いている。

個別では、売買代金で双璧となった任天堂<7974>、ソフトバンクグループ<9984>がそれぞれ小幅プラス圏を確保。資生堂<4911>も買い優勢だった。NTT<9432>、KDDI<9433>などいずれも堅調。KLab<3656>が大商いで値を飛ばした。ベネフィットジャパン<3934>が急騰、有沢製作所<5208>、サニックス<4651>も活況高。JVCケンウッド<6632>、明和産業<8103>も大幅高。

半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、東京エレクトロン<8035>も軟調。ZOZO<3092>が売られた。東宝<9602>が値を下げ、楽天<4755>も下値を探った。日本通信<9424>が急落、シグマクシス<6088>も大幅安。シュッピン<3179>が大きく値を下げ、フタバ産業<7241>も下落した。エボラブルアジア<6191>、CKD<6407>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、京セラ <6971> 、資生堂 <4911> 、ファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約37円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、第一三共 <4568> 、オリンパス <7733> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約25円。

東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)電気・ガス業、(3)鉱業、(4)情報・通信業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)機械、(2)鉄鋼、(3)精密機器、(4)水産・農林業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△麻生フオーム <1730> [JQ]

九州3県に大雨特別警報で復旧需要の思惑働く。

△博展 <2173> [JQG]

子会社がイベント・展示会の主催会社向けに動画制作サービスを開始。

△エスプール <2471>

新京成 <9014> と共同で「わーくはぴねす農園」を新設。

△日清オイリオ <2602>

SMBC日興証券が目標株価を3500円に引き上げ。

△ウェルス <3772> [東証2]

株主優待制度を再開。

△sMedio <3913> [東証M]

AQUOS新シリーズに新4K衛星放送対応ブラウザが搭載。

△ベネフィJ <3934>

新宿高島屋でAI搭載モバイル型ロボットを販売へ。

△ポラテクノ <4239> [JQ]

日化薬がTOBで完全子会社化。

△有沢製 <5208>

360万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△富士通ゼ <6755>

SMBC日興証券が目標株価を2000円に引き上げ。

▼インタートレ <3747> [東証2]

東証が信用規制を強化。

▼双葉電 <6986>

三菱UFJMS証券が目標株価を1350円に引き下げ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)ベネフィJ <3934> 、(3)有沢製 <5208> 、(4)サニックス <4651> 、(5)KLab <3656> 、(6)タカミヤ <2445> 、(7)宮越HD <6620> 、(8)JVCケンウ <6632> 、(9)明和産 <8103> 、(10)エスプール <2471>

値下がり率上位10傑は(1)Sサイエンス <5721> 、(2)日本通信 <9424> 、(3)ショーケース <3909> 、(4)アイフィス <7833> 、(5)シグマクシス <6088> 、(6)楽天 <4755> 、(7)オリコ <8585> 、(8)フタバ <7241> 、(9)シュッピン <3179> 、(10)巴川紙 <3878>

【大引け】

日経平均は前日比23.34円(0.11%)高の2万0479.42円。TOPIXは前日比0.66(0.04%)高の1490.35。出来高は概算で9億5799万株。東証1部の値上がり銘柄数は815、値下がり銘柄数は1220となった。日経ジャスダック平均は3298.96円(7.48円安)。

[2019年8月28日]

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