7月高値を前にこう着、グロース株への押し目買い注視/後場の投資戦略

市況
2019年9月12日 12時12分

日経平均 : 21778.04 (+180.28)

TOPIX  : 1594.17 (+10.51)

[後場の投資戦略]

為替相場においては、足元で投機筋が8月末にかけて積み上げた差し引き3万枚超の円買い・ドル売りポジションの解消が急速に進んでいるとみられ、前述の通り1ドル=108円台へと約1ヶ月ぶりの円安・ドル高水準に振れている。ただ、ドル・円は、投機筋の円買いポジションの積み上がりが始まる前の水準に戻したに過ぎず、日経平均も7月25日につけた戻り高値21823.07円を前に上値の重さがいったん意識されている。なお、本日は週末の先物オプション特別清算指数算出(SQ)を控えた9月限の最終売買日ということもあり、225先物は限月交代に伴うロールオーバーが中心となっており、朝方にみられたショートカバーの動きもやや落ち着いてきているようだ。

前日の米国株式市場で、今週初からみられた成長株(グロース株)から割安株(バリュー株)への資金シフトの動きにやや陰りがみられたこともあり、東京市場でも同様の動きとなっている。特に金融セクターに関しては、米10年債利回りの上昇基調は続いているものの、本日のメガバンク株は揃って利食い売りの動きとなっている。とはいえ、米中対立が緩和に向かっていることを背景にした景気敏感株の堅調推移が継続している点は、投資家心理にもポジティブに働こう。物色としても、週初から割高感を意識した売りが優勢となっていたグロース株に対する押し目買いの動きにも視野を広げておきたいところである。(雲宮 祥士)

《AK》

提供:フィスコ

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