「電線地中化」がランキング首位、内需の有力テーマとして急浮上<注目テーマ>

特集
2019年9月24日 12時21分

★人気テーマ・ベスト10

1 電線地中化

2 5G

3 人工知能

4 キャッシュレス決済

5 バイオテクノロジー関連

6 ソーシャルゲーム

7 水素

8 TOPIXコア30

9 JPX日経400

10 顔認証

みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電線地中化」が1位となっている。

甚大な台風被害により、都心でも無電柱化の推進、いわゆる電線地中化に向けた思惑が改めて高まっている。小池百合子都知事は、台風15号による千葉県を中心とする大規模停電を受け、電線を地中に埋め電柱を撤去する取り組みを加速させる意思を示している。10月になれば補正予算の編成も意識され、国土強靱化の国策テーマが再浮上する公算が大きいが、ここでもトンネルや橋梁の老朽化対策と合わせ電線地中化に向けた思惑を後押しすることになりそうだ。

現在、電柱は日本国内に3600万本程度あるとされ、しかもその数は毎年約7万本ペースで増加を続けているという現実がある。海外では、英国やフランスの中心部(ロンドンやパリなど)で無電柱化率がほぼ100%に達しているが、東京23区では10%に満たない水準となっており、世界的にも遅れが目立っている。無電柱化は景観保護にとどまらず、防災の面からも喫緊の課題として国を挙げて取り組むべき局面にあり、株式市場でも関連銘柄への物色の矛先が再び強まる可能性が高い。

値動きで異彩を放つイトーヨーギョー<5287>を筆頭に、ゼニス羽田やホクコンの経営統合に伴い誕生したベルテクスコーポレーション<5290>、虹技<5603>などが同テーマの常連銘柄として注目度が高い。このほか、タツタ電線<5809>やフジクラ<5803>などの電線メーカーや、通信工事大手のコムシスホールディングス<1721>、協和エクシオ<1951>、電気工事大手の中電工<1941>や関電工<1942>なども収益機会が高まることが予想される。穴では建設コンサルタントの長大<9624>やコンクリート2次製品を手掛けるジオスター<5282>、電線商社の泉州電業<9824>などもマークしておきたい。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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