前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年10月17日 5時20分

■プロパスト <3236>  205円 (+50円、+32.3%) ストップ高

プロパスト <3236> [JQ]がストップ高。15日大引け後に発表した20年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)が前年同期比4.1倍の8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。首都圏を中心とする小規模賃貸マンションの売却件数が増加したことが寄与。分譲開発事業とバリューアップ事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。通期計画の7億円をすでに15.3%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■SOU <9270>  2,127円 (+400円、+23.2%) ストップ高

SOU <9270> [東証M]がストップ高。15日大引け後に発表した19年8月期の連結経常利益は前の期比25.2%増の22.6億円で着地。続く20年8月期も前期比14.9%増の26億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は前期に出店したブランド品の買い取り店14店舗が通期寄与するうえ、新たに10店超の出店を計画し、15.6%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、従来未定としていた前期の期末一括配当を70円(前の期は51.5円)実施する方針としたことも評価材料となった。なお、今期の年間配当は未定とした。

■東京衡機 <7719>  272円 (+45円、+19.8%)

東京衡機 <7719> [東証2]が急騰。同社は15日取引終了後に、20年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算を発表。営業利益は1億6700万円(前年同期比49.5%増)となり、通期計画2億5000万円に対する進捗率は66.8%となった。売上高は30億5700万円(同25.6%増)で着地。社会インフラ向けに特許を持つゆるみ止め製品(ナット・スプリング)の売り上げが堅調なほか、一般消費者向け生活関連商品の販売好調などを背景に、エンジニアリング事業が大きく伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■霞ヶ関C <3498>  4,665円 (+700円、+17.7%) ストップ高

霞ヶ関キャピタル <3498> [東証M]がストップ高。時価総額100億円強と小型なうえ浮動株比率が非常に低く品薄感が強い。15日はストップ高カイ気配のまま買い物を残して引けたが、16日も売り物薄のなか値幅制限上限まで駆け上がる展開となった。太陽光発電 などの自然エネルギーや不動産コンサルティング事業を展開しているが、いずれも好調。太陽光発電施設は前期に3案件の売却を行ったほか、保有4施設の売電収入が業績に寄与している。投資用不動産もコンサルティング受託が好調で、20年8月期売上高は前期比54%増、営業利益は前期比倍増以上の伸びを見込んでいる。海外ではタイ・バンコクなど東南アジア事業の拡充に注力、今後の業容拡大に対する期待も大きい。

■田中化研 <4080>  1,010円 (+150円、+17.4%) ストップ高

田中化学研究所 <4080> [JQ]がストップ高。同社は15日取引終了後、リチウムイオン電池の製造販売を手掛けるスウェーデン・ノースボルト社と、前駆体製造技術のライセンス及び技術支援、前駆体販売に関する契約を締結したことを発表、これがサプライズを呼び投資資金が集結する格好となった。契約の対価として、ノースボルト社から技術支援の進捗状況に応じたライセンス・技術支援料を受領する。

■ヨシムラHD <2884>  1,106円 (+150円、+15.7%) ストップ高

東証1部の上昇率2位。ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> がストップ高。15日大引け後に発表した20年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の5億円に急拡大し、従来予想の3.3億円を上回って着地したことが買い材料視された。一部子会社で原材料価格などの高止まりが続いたものの、シンガポール水産品加工メーカーと鮎養殖会社の業績上積みなどが収益を押し上げた。通期計画の6.6億円に対する進捗率は76.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■日本興業 <5279>  1,064円 (+144円、+15.7%) 一時ストップ高

日本興業 <5279> [JQ]が一時ストップ高。コンクリート2次製品を手掛けていることから、台風対策関連として直近で人気が高まっているが、15日の取引終了後、第2四半期(7-9月)に5956万円の投資有価証券評価損の戻し入れが発生することになったと発表したことで、改めて買い人気を高めた。同社では第1四半期(4-6月)決算で、保有する投資有価証券のうち時価が著しく下落したものについて、減損処理による投資有価証券評価損を計上していたが、同株式の株価の回復で戻し入れが発生することになったとしている。なお、20年3月期業績予想については、他の要因も含めて精査中としている。

■ワコム <6727>  410円 (+45円、+12.3%)

東証1部の上昇率3位。ワコム <6727> が3日続急騰。15日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15.9億円→25億円に56.6%上方修正。減益率が45.2%減→14.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。スマートフォン向けペン・センサーシステムに対するメーカーからの需要が早期化したことが寄与。経費発生が遅れたことなども上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の51.7億円(前期は41.4億円)を据え置いた。

■マネフォ <3994>  3,860円 (+305円、+8.6%)

マネーフォワード <3994> [東証M]が6日続急伸。スマホ向け自動家計簿アプリやクラウドを活用した企業会計サービスなどを手掛け、先行投資が重く今期も大幅営業赤字が継続するも、足もとは営業赤字幅が縮小傾向にあり、売上高もしっかり伸びている。15日取引終了後に発表された19年11月期第3四半期(18年12-8月)累計業績は、売上高が前年同期比58.0%増の49億4000万円、営業赤字が前年同期の5億700万円に対して18億6700万円だった。ただ、6-8月期に限れば3億900万円と3-5月期の5億7400万円から2四半期連続で赤字幅が縮小している。業績の改善を織り込む形で投資資金が集結している。

■Gunosy <6047>  1,559円 (+84円、+5.7%)

Gunosy <6047> が3日続急伸。15日大引け後に決算を発表。「上期最終を一転黒字に上方修正」が好感された。20年5月期第1四半期(6-8月)の連結最終利益は前年同期比64.2%減の1.9億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて6-11月期(上期)の同損益を従来予想の0.1億円の赤字→1.1億円の黒字(前年同期は15.1億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。同時に発表した「1.82%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。発行済み株式数(自社株を除く)の1.82%にあたる43万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月16日から11月15日まで。

■ユニゾHD <3258>  4,955円 (+255円、+5.4%)

ユニゾホールディングス <3258> が急伸。米大手投資ファンド、ブラックストーンはファンドの関連会社を通じてユニゾHDに対して1株当たり5000円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ユニゾHDの同意を条件としているが、23日までに同意がない場合、実施の可否を含めあらゆる選択肢を検討するとしている。これを受け、ユニゾHDの株価はTOB価格にサヤ寄せする格好で一時、前日比5.6%高の4965円まで上昇した。ユニゾHDに対してはソフトバンクグループ <9984> 系の投資ファンド、フォートレス・グループが1株当たり4000円で17日までTOBを実施している。

※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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