本日注目すべき【好決算】銘柄 Tスマート、日本M&A、日新電 (28日大引け後 発表分)

注目
2019年10月29日 7時01分

28日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

Tスマート <6246> [東証2]  ★今期経常を一転18%増益に上方修正、配当も10円増額

◆20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の16億円→28億円に75.0%上方修正。従来の32.8%減益予想から一転して17.6%増益見通しとなった。塗工機などの生産が順調に進むなか、原価低減施策の進展や複数の受注による量産効果が利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→36円(前期は40円)に大幅増額した。配当利回りが4.63%に上昇する一方、予想PERは9.1倍→5.7倍に低下し、割安感が強まった。

日本ドライケミカル <1909>   ★上期経常を一転58%増益に上方修正・7期ぶり最高益更新へ

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.6億円→8.4億円に5.0倍上方修正。従来の68.4%減益予想から一転して57.7%増益を見込み、一気に7期ぶりに上期の最高益を更新する見通しとなった。防災設備事業で都市再開発やリニューアルなどの大型案件の工事が進んだうえ、プラント施設の工事案件も増加し、売上高が計画を15.3%も上回ったことが利益を押し上げた。

ヤマト <1967>   ★上期経常を一転54%増益・最高益に上方修正

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12.8億円→20.3億円に58.6%上方修正。従来の2.9%減益予想から一転して54.0%増益を見込み、2期ぶりに上期の最高益を更新する見通しとなった。旺盛な建設需要などを背景に受注環境が好転し、売上高が計画を12.1%も上回ったことが寄与。生産システムの合理化などで工事採算が改善したことも利益を押し上げた。

日本M&Aセンター <2127>   ★上期経常を一転33%増益・最高益に上方修正

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の67.5億円→92.4億円に36.9%上方修正。従来の2.9%減益予想から一転して32.9%増益を見込み、2期ぶりに上期の最高益を更新する見通しとなった。上期のM&A成約件数は519件となり、前年同期実績(385件)を大幅に上回ったことが寄与。

タカミヤ <2445>   ★上期経常を67%上方修正、通期も増額、配当も1円増額

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10.6億円→17.7億円に67.0%上方修正。土木・橋梁工事や建築工事向けに次世代足場「Iqシステム」を中心とするレンタル機材の稼働率が高水準だったことが収益を押し上げた。

上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の29.2億円→36.3億円に24.3%上方修正。増益率が9.7%増→36.4%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、今期の年間配当を従来計画の13円→14円(前期は11円)に増額修正した。

セック <3741>   ★上期経常を20%上方修正、通期も増額

◆20年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の3.6億円→4.3億円に20.0%上方修正。官公庁案件や交通系のモバイル決済関連の開発案件が伸びたことに加え、車両自動走行の研究開発案件や宇宙天文分野の開発案件も増加したことが寄与。

上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の9.2億円→9.9億円に7.6%上方修正。増益率が3.5%増→11.4%増に拡大し、従来の19期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

テクマト <3762>   ★上期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10.2億円→13.3億円に31.3%上方修正。増益率が14.9%増→50.8%増に拡大し、従来の4期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。IT投資需要の高まりを背景にセキュリティ関連製品の販売が伸びたほか、CRM(顧客管理システム)で大型案件を獲得したことも収益を押し上げた。戦略的に進めるストック型ビジネスの拡大に加え、販管費が想定を下回ったことも上振れに貢献した。

ITFOR <4743>   ★上期経常を29%上方修正・12期ぶり最高益更新へ

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.5億円→7.1億円に29.1%上方修正。増益率が22.2%増→57.8%増に拡大し、12期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。金融向けソリューションで主力の個人ローン業務支援システムなどの販売が好調だったことが寄与。消費増税や軽減税率対応により、複数案件で納入が前倒しとなったことも上振れに貢献した。

日新電機 <6641>   ★上期経常を一転16%増益に上方修正

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20億円→30億円に50.0%上方修正。従来の22.7%減益予想から一転して16.0%増益見通しとなった。利益率の高い国内アフターサービスの好調で電力機器事業の低迷を補った。研究開発費などの費用発生が下期にずれ込むことも上振れの要因となった。

日東工 <6651>   ★今期経常を21%上方修正、配当も3円増額

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→109億円に21.1%上方修正。増益率が40.5%増→70.2%増に拡大する見通しとなった。配電盤関連製造事業で高圧受電設備や分電盤などの販売が想定より伸びたことが寄与。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→53円(前期は40円)に増額修正した。

カーチスHD <7602> [東証2]  ★ 上期経常を67%上方修正

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7500万円→1億2500万円に66.7%上方修正。買い取り直販による良質車両の仕入れ強化が奏功し、中古車の販売単価が上昇したことが寄与。広告費の見直しなど費用対効果を重視した経費削減を進めたことも上振れに貢献した。

PCA <9629>   ★今期経常を62%上方修正・14期ぶり最高益更新へ

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.7倍の17.8億円に急拡大して着地。消費増税や来年1月のWindows7サポート終了を背景に、製品のバージョンアップ収入が増加したことが寄与。働き方改革に対応した勤怠管理システムの販売拡大に加え、クラウドサービスの好調なども利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の14.9億円→24.3億円62.4%上方修正。増益率が17.4%増→90.7%増に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

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