【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、連日の高値更新も朝高後は上昇幅縮小 (11月8日)
始値 23550.04
高値 23591.09(09:25)
安値 23313.41(11:22)
大引け 23391.87(前日比 +61.55 、 +0.26% )
売買高 16億2680万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆1255億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は61円高と4日続伸、高値更新も朝高後は上昇幅縮小
2.NYダウは182ドル高で最高値、為替は1ドル=109円台の円安
3.米国と中国の通商協議の進展期待が買い材料に
4.ソフトバンクが反発し、好業績評価でテルモや三越伊勢丹が急伸
5.業績悪化への懸念が膨らみ楽天やメルカリは売られる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは182ドル高と反発し、過去最高値を更新した。米国と中国が発動済みの追加関税を段階的に撤廃する方針で一致したと伝わったことから安心感が広がり、買いが優勢となった。
8日の東京市場で、日経平均は一時前日に比べ260円を超す上昇となる場面があった。中国商務省が「米中両国が協議の進展に合わせ、発動済みの追加関税を段階的に撤廃する方針で一致した」と発表。これを受け、前日のNYダウが182ドル高と大幅高となり最高値を更新。為替も1ドル=109円20銭台へ円安が進行した。この流れを引き継ぎ、日経平均は4日続伸し、年初来高値を連日更新した。ただ、連日の高値更新で過熱感も指摘されるなか、後場に入り上昇幅は一時10円台まで縮小した。週末で利益確定売りが出たほか、売り方の買い戻しの動きがやや弱まわったとの見方も出ていた。33業種中、19業種が高い。精密や鉄鋼、輸送、銀行、石油が高く、化学、不動産、空運が安い。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が反発し、トヨタ自動車<7203>が年初来高値を更新。武田薬品工業<4502>やソニー<6758>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった銀行株も値を上げた。自社株買いが好感されキリンホールディングス<2503>が急伸。決算が好調だった三越伊勢丹ホールディングス<3099>やテルモ<4543>が大幅高となった。ホロン<7748>はストップ高となった。
半面、ファーストリテイリング<9983>や東京エレクトロン<8035>、任天堂<7974>が安い。資生堂<4911>が急落し、SUMCO<3436>が値を下げた。キーエンス<6861>やファナック<6954>、村田製作所<6981>も軟調だった。業績悪化が嫌気され楽天<4755>が安く、メルカリ<4385>が一時ストップ安に売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、SBG <9984> 、トレンド <4704> 、キリンHD <2503> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約118円。うち69円はテルモ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 、東エレク <8035> 、バンナムHD <7832> 、ファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約94円。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)鉄鋼、(3)輸送用機器、(4)卸売業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)化学、(2)金属製品、(3)不動産業、(4)繊維製品、(5)空運業。
■個別材料株
△キリンHD <2503>
6.8%を上限に自社株買いを実施。
△フジオフード <2752>
1→2の株式分割を実施。
△三越伊勢丹 <3099>
上期営業利益28%増と1400万株を上限とする自社株買い。
△応用技術 <4356> [JQ]
1-9月期(3Q累計)経常は2.6倍増益・通期計画を超過。
△テルモ <4543>
上期営業が24%増益で上振れ着地。
△ジャスト <4686>
上期営業利益81%増。
△ホロン <7748> [JQ]
今期の経常最高益予想を31%上乗せ。
△レック <7874>
上期経常が27%増益で着地。
△第一商品 <8746> [JQ]
上期営業損益は黒字転換見込む。
△燦HD <9628>
2.63%を上限に自社株買いを実施。
▼山田コンサル <4792>
今期経常を17%下方修正。
▼フェローテク <6890> [JQ]
今期経常を一転44%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クニミネ <5388> 、(2)レック <7874> 、(3)フジオフード <2752> 、(4)ソウルド <6553> 、(5)テルモ <4543> 、(6)加賀電子 <8154> 、(7)NISSHA <7915> 、(8)日ケミコン <6997> 、(9)ジャスト <4686> 、(10)三越伊勢丹 <3099> 。
値下がり率上位10傑は(1)山田コンサル <4792> 、(2)ハウスドゥ <3457> 、(3)富士ソフト <9749> 、(4)フィールズ <2767> 、(5)フジシール <7864> 、(6)ヨシックス <3221> 、(7)エラン <6099> 、(8)Ubicom <3937> 、(9)資生堂 <4911> 、(10)KLab <3656> 。
【大引け】
日経平均は前日比61.55円(0.26%)高の2万3391.87円。TOPIXは前日比4.64(0.27%)高の1702.77。出来高は概算で16億2680万株。東証1部の値上がり銘柄数は1028、値下がり銘柄数は1022となった。日経ジャスダック平均は3523.15円(8.18円安)。
[2019年11月8日]
株探ニュース