話題株ピックアップ【夕刊】(3):FUJI、共立メンテ、ブレインP
■山形銀行 <8344> 1,659円 +96 円 (+6.1%) 本日終値
8日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は37%増益」が好感された。
山形銀行 <8344> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.7%減の32.2億円に減ったが、通期計画の47億円に対する進捗率は68.6%に達し、5年平均の51.5%も上回った。
■FUJI <6134> 1,924円 +109 円 (+6.0%) 本日終値
FUJI <6134> が続急伸し、年初来高値を更新した。8日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の152億円→170億円に11.8%上方修正し、減益率が35.2%減→27.5%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。ロボットソリューション事業でスマートフォンや次世代通信規格5Gのインフラ向けに通信機器関連の受注が想定より伸びることが寄与。同時に発表した上期(4-9月)の同利益は前年同期比5.3%減の113億円だった。
■共立メンテナンス <9616> 5,130円 +265 円 (+5.5%) 本日終値
共立メンテナンス<9616>が高い。同社が8日発表した第2四半期(4~9月)の連結営業利益は90億6600万円(前年同期比12.7%増)と2ケタ増益となった。同社はビジネスホテル「ドーミーイン」を展開しているが、今回の決算に関しては、訪日韓国人が減少するなか想定以上に健闘しているとの見方が市場には出ている。
■ブレインパッド <3655> 5,690円 +270 円 (+5.0%) 本日終値
ブレインパッド <3655> が急伸。8日大引け後に発表した20年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比49.5%増の3.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のアナリティクス事業で案件の大型化・長期化が進み、利益率が向上したほか、ソリューション事業ではソフトウェアのライセンス販売やデータ分析環境構築案件などが好調だった。人員採用が進捗せず、採用関連費用が想定を下回ったことも大幅増益の要因となった。上期計画の5.1億円に対する進捗率は62.7%に達しており、好決算を評価する買いが向かった。
■ホシデン <6804> 1,259円 +54 円 (+4.5%) 本日終値
ホシデン<6804>に買いが先行し、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は56億6400万円(前年同期比0.8%減)となり、従来予想の30億円から上振れ着地した。売上高は1000億4000万円(同26.4%減)で、従来予想の950億円を上回った。アミューズメント関連向けの売り上げが想定よりも増加したことに加え、設備投資のタイミングのずれによる減価償却費が想定よりも少なかったこと、一時的に高収益の製品が好調だったことなどが業績を押し上げた。なお、通期業績予想は売上高2450億円(前期比5.0%増)、営業利益80億円(同30.2%減)とする従来計画を据え置いている。
■三機工業 <1961> 1,401円 +52 円 (+3.9%) 本日終値
三機工業 <1961> が大幅高。8日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→100億円に11.1%上方修正し、減益率が19.7%減→10.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。上期に大型工事が順調に進捗したうえ、工事採算も改善したことを踏まえ、通期の業績予想を引き上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正したことも評価材料となった。前日終値ベースの配当利回りは5.19%に上昇した。
■森永製菓 <2201> 5,720円 +210 円 (+3.8%) 本日終値
森永製菓<2201>が3日続伸。同社が8日取引終了後に発表した第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比13.4%増の129億7500万円と好調だった。菓子食品部門で「ハイチュウ」が好調だったほか、「カレ・ド・ショコラ」なども前年実績を大きく上回った。冷菓部門では「バニラモナカジャンボ」が伸びた。市場からは「冷夏の影響を受けやすい商品群を持ちながらも好調な業績だった」ことを評価する見方が出ている。20年3月期の会社計画の業績予想は保守的との見方が出ており、営業利益は会社予想の前期比3.9%増の210億円に対し、216億円前後への増額期待が出ている。
■IBJ <6071> 997円 +36 円 (+3.8%) 本日終値
IBJ <6071> が続急伸。8日大引け後に発表した19年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比71.4%増の17.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の婚活事業で結婚相談所連盟の加盟店が増加し加盟金収入が伸びたほか、スマートフォンアプリによる販促や大型連休を背景に、婚活パーティーの利用者が増えたことが寄与。ライフデザイン事業の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。通期計画の18.4億円に対する進捗率は96.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■大氣社 <1979> 3,815円 +120 円 (+3.3%) 本日終値
大氣社<1979>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1049億7300万円(前年同期比6.2%増)、営業利益75億6000万円(同2.2倍)、純利益53億7100万円(同5.9倍)と大幅増益となったことが好感された。国内でビル空調分野や産業空調分野が伸長したことが牽引。また、前年同期は北米のプロジェクトで採算が悪化した影響があったが、今期はその影響が解消されたことも利益押し上げに寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高2390億円(前期比6.0%増)、営業利益146億円(同4.0%増)、純利益97億円(同9.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■日特建設 <1929> 736円 +19 円 (+2.7%) 本日終値
日特建設<1929>が急反発。同社が前週末8日取引終了後に発表した19年4~9月期決算は営業利益が前年同期比67.3%増の18億3400万円と絶好調、会社側の事前予想から上振れて着地した。売上高を好調に伸ばすなか、大型工事の利益率改善が営業利益を押し上げる形となった。これを評価する形で寄り付きから大口の買いを引き寄せている。
■ソレキア <9867> 3,885円 +700 円 (+22.0%) ストップ高 本日終値
ソレキア <9867> [JQ]がストップ高。年初来高値3445円を一気に更新した。前週末8日の取引終了後20年3月期の連結業績予想について、売上高を209億円から229億円(前期比9.8%増)へ、営業利益を5億9000万円から8億5000万円(同17.3%増)へ、純利益を3億7000万円から5億3000万円(同12.2%増)へ上方修正したことが好感された。ICT更新需要が堅調に推移していることを背景に情報通信機器、システムエンジニアリングサービス、ネットワーク工事関連などが伸長していることが牽引する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高110億5100万円(前年同期比15.8%増)、営業利益5億1300万円(同3.2倍)、純利益3億3700万円(同3.4倍)だった。
■ナガオカ <6239> 893円 +150 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
ナガオカ <6239> [JQ]がストップ高。8日大引け後、20年6月期の連結経常利益を従来予想の4.2億円→8.4億円に97.4%上方修正。増益率が2.6%増→2.0倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。エネルギー事業でプラント内部装置の大口受注が増加し、売上高が計画を19.6%も上回ることが寄与。材料調達で仕入れ価格の引き下げに成功し、製造原価が想定を下回ることも利益を大きく押し上げる。同時に発表した第1四半期(7-9月)の経常利益は前年同期比4.5倍の3.5億円だった。
■那須電機鉄工 <5922> 10,050円 +1,500 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値
那須電機鉄工<5922>がストップ高。前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)決算が、売上高107億3900万円(前年同期比30.1%増)、営業利益10億3600万円(同4.6倍)、純利益46億600万円(前年同期1億6600万円)となり、従来予想の営業利益7億8000万円を大きく上回って着地したことが好感された。通信用金物製品が好調に推移したことに加えて、鉄塔関連で地域間連携線の増強やメンテナンス工事が堅調に推移したことが業績を押し上げたとしている。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高228億円(前期比21.1%増)、営業利益14億5000万円(同74.9%増)、純利益47億円(同4.9倍)の従来見通しを据え置いている。
●ストップ高銘柄
大村紙業 <3953> 1,013円 +150 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
コムシード <3739> 723円 +100 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
など、11銘柄
●ストップ安銘柄
オルトプラス <3672> 759円 -150 円 (-16.5%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース