【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、中国景気減速懸念の後退で高値更新 (12月2日)
始値 23388.63
高値 23562.05(12:33)
安値 23378.40(09:00)
大引け 23529.50(前日比 +235.59 、 +1.01% )
売買高 9億4696万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6942億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、11月12日の高値を上回り年初来高値を更新
2.前週末の米株安の影響限定的、中国景気減速懸念の後退受けリスクオン相場に
3.中国の11月製造業PMIが好不況の分かれ目である50を7ヵ月ぶりに上回る
4.為替市場では1ドル=109円台後半の推移と円安に振れたこともポジティブ
5.東証1部全体の7割の銘柄が上昇するも売買代金は1兆7000億円弱と低調
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは112ドル安と5日ぶりに反落した。香港人権法が成立し、これに対し中国が報復措置を取ると米国に警告したことから、利益確定売りが優勢となった。
週明けの東京市場では終始買い優勢で、日経平均株価は年初来高値を更新。中国景気の減速懸念が後退し、米年末商戦に期待するムードも追い風となった。
2日の東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウなど主要株指数が軟調だったにも関わらず、上値指向の強い相場だった。中国景気減速への警戒感が和らぎ終値でフシ目の2万3500円を突破、終値ベースで11月12日につけた2万3520円も上回り年初来高値を更新。30日に発表された中国の11月製造業PMIが好不況の分かれ目である50を7ヵ月ぶりに上回ったほか、取引時間中に発表された民間調査による同月の製造業PMIが約3年ぶりの高水準だったことなどが、ポジティブ視された。外国為替市場では1ドル=109円台後半の推移と円安方向に振れたことも輸出株を中心に市場心理を強気に傾けた。業種別では33業種中、31業種が高く、個別でも東証1部全体の約7割の銘柄が上昇する買い気の強い地合い。ただ、売買代金は1兆7000億円弱と低調だった。
個別では、断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>が上昇したほか、ソニー<6758>も堅調。村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株も高い。ファーストリテイリング<9983>、資生堂<4911>なども値を上げた。阿波製紙<3896>、大研医器<7775>がストップ高に買われ、ダブル・スコープ<6619>は商いを伴い大幅高。内田洋行<8057>も値幅制限上限まで買われた。大真空<6962>、ムゲンエステート<3299>、チェンジ<3962>なども物色人気。
半面、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が冴えず、スズキ<7269>も軟調。トリケミカル研究所<4369>は値下がり率トップに売られた。アイドママーケティングコミュニケーション<9466>が大きく値を下げ、ファルテック<7215>も利食われた。日本通信<9424>、LIFULL<2120>も大幅安。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、テルモ <4543> 、中外薬 <4519> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約78円。うち40円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、スズキ <7269> 、アドテスト <6857> 、エーザイ <4523> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約12円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は鉱業、石油石炭製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)ガラス土石製品、(3)卸売業、(4)繊維製品、(5)水産・農林業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)証券商品先物、(2)空運業、(3)不動産業、(4)情報・通信業、(5)銀行業。
■個別材料株
△nms <2162> [JQ]
メキシコに基板実装ラインを新設し車載部品の生産開始へ。
△アイスタディ <2345> [東証2]
「Webアプリケーションセキュリティー基礎コース」の提供開始。
△レカム <3323> [JQ]
業務内容をみえる化するサービスを販売へ。
△グロバルLM <3486>
東京都台東区に販売用不動産を取得。
△大和コン <3816> [JQ]
8-10月期(1Q)経常は54%増益で着地。
△ウチダエスコ <4699> [JQ]
8-10月期(1Q)経常は4.8倍増益・通期計画を超過。
△大研医器 <7775>
いちよし証券がレーティングを「A」に格上げ。
△内田洋 <8057>
8-10月期(1Q)経常は31倍増益、対通期進捗率98%。
△都築電 <8157> [東証2]
10.13%の自社株消却を実施。
△カドカワ <9468>
SBI証券が新規に買い推奨。
▼はてな <3930> [東証M]
第1四半期54%営業減益。
▼ACCESS <4813> [東証M]
第3四半期営業赤字幅が拡大。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)阿波製紙 <3896> 、(2)大研医器 <7775> 、(3)内田洋 <8057> 、(4)リニカル <2183> 、(5)エイチワン <5989> 、(6)WSCOPE <6619> 、(7)日電波 <6779> 、(8)システムサポ <4396> 、(9)大真空 <6962> 、(10)ルックHD <8029> 。
値下がり率上位10傑は(1)トリケミカル <4369> 、(2)オリバー <7959> 、(3)ファルテック <7215> 、(4)アイドマMC <9466> 、(5)ランドコンピ <3924> 、(6)日本通信 <9424> 、(7)LIFULL <2120> 、(8)広済堂 <7868> 、(9)サイバーリン <3683> 、(10)スタティアH <3393> 。
【大引け】
日経平均は前日比235.59円(1.01%)高の2万3529.50円。TOPIXは前日比15.13(0.89%)高の1714.49。出来高は概算で9億4696万株。東証1部の値上がり銘柄数は1515、値下がり銘柄数は542となった。日経ジャスダック平均は3685.54円(20.72円高)。
[2019年12月2日]
株探ニュース