【↓】日経平均 大引け| 続落、方向性乏しく利益確定売りが続く (12月19日)

市況
2019年12月19日 16時25分

日経平均株価

始値  23911.46

高値  23945.53(09:45)

安値  23835.29(12:34)

大引け 23864.85(前日比 -69.58 、 -0.29% )

売買高  11億6178万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆9908億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、米株市場の上値が重く東京市場でも利益確定売り続く

2.トランプ大統領の「ウクライナ疑惑」で弾劾訴追決議案の可決も嫌気される

3.香港や台湾などアジア株市場が総じて軟調だったことも投資家心理を冷やす

4.海外投資家のクリスマス休暇入りに伴い、全体売買代金は細り2兆円下回る

5.業種別騰落でみても昨日と今日の高安が入れ替わる循環物色で方向性乏しい

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは27ドル安と6日ぶりに反落した。前日まで連日で最高値を更新していたこともあり、高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。

東京市場では引き続き利益確定売りが優勢となり、日経平均株価は下値を探る展開。前日の米株市場が上昇一服となった流れを受けて見送りムードが強かった。

19日の東京市場は、前日に続きここ水準を切り上げた主力株中心に利益確定の動きが顕在化し軟調な展開を強いられた。前日の米国株市場でナスダック総合指数は小幅ながら最高値更新を続けたものの、NYダウやS&P500指数は小反落しており、東京市場でもポジション調整の売りが優勢だった。米下院でトランプ米大統領を「ウクライナ疑惑」で弾劾訴追する決議案が可決されたことで、これが米政局につながる不透明要因として嫌気する動きもみられた。香港株や台湾株などアジア株市場が総じて軟調な動きをみせたことも投資家心理を冷やした。業種別には前日買われた業種が下げ、前日売られた業種が値上がりの上位に顔を出す、典型的な循環物色で特長の乏しい地合いだった。海外投資家がクリスマス休暇入りで全体商いは細る方向にあり東証1部の売買代金は2兆円を下回った。

個別では、任天堂<7974>が軟調。東京エレクトロン<8035>も利益確定売りに安い。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>なども下げた。安川電機<6506>が安く、信越化学工業<4063>も売り優勢。ファーストリテイリング<9983>が下落し、ニトリホールディングス<9843>の下げも目立つ。いすゞ自動車<7202>が下値を探り、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>は急落、王子ホールディングス<3861>も売られた。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、日立化成<4217>が大幅高に買われ、日立製作所<6501>も大きく上昇した。SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>が高く、ダイフク<6383>も上昇した。ボルテージ<3639>が3日連続のストップ高を演じ、ベネフィットジャパン<3934>も値を飛ばした。USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が急伸、サンデンホールディングス<6444>も物色人気。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、KDDI <9433> 、アドテスト <6857> 、スズキ <7269> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、オリンパス <7733> 、ファミマ <8028> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約63円。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)情報・通信業、(3)不動産業、(4)医薬品、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)証券商品先物、(3)その他製品、(4)海運業、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△スタティアH <3393>

子会社がクラウド上でRPAが構築できる新サービス開始。

△カヤック <3904> [東証M]

ジャンプ風のオリジナルキャラが作れるWEBサービス開始。

△日立化 <4217>

昭電工 <4004> がTOBで完全子会社化。

△ストリームM <4772> [JQG]

自社テレビ局で「ハッピーバースデー!東方神起特集」放送へ。

△ニューテック <6734> [JQ]

GDEPアドバンスとHPC市場で協業。

△ミナトHD <6862> [JQ]

台湾のメモリー開発企業と資本・業務提携。

△Casa <7196>

30万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△レオパレス <8848>

投資会社レノが追加取得。

△大和自 <9082> [東証2]

上海の大手タクシー会社と業務提携。

△USENHD <9418>

新生銀 <8303> と共同で金融サービス提供へ。

▼UMCエレ <6615>

特設注意市場銘柄に指定。

▼東邦レマック <7422> [JQ]

配当権利落ちで売り広がる。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ボルテージ <3639> 、(2)日立化 <4217> 、(3)ベネフィJ <3934> 、(4)Casa <7196> 、(5)ランド <8918> 、(6)USENHD <9418> 、(7)サンデンHD <6444> 、(8)スタティアH <3393> 、(9)エノモト <6928> 、(10)電気興 <6706>

値下がり率上位10傑は(1)UMCエレ <6615> 、(2)ピックルス <2925> 、(3)ファルテック <7215> 、(4)いであ <9768> 、(5)Bガレージ <3180> 、(6)王子HD <3861> 、(7)洋缶HD <5901> 、(8)いすゞ <7202> 、(9)クスリアオキ <3549> 、(10)オリンパス <7733>

【大引け】

日経平均は前日比69.58円(0.29%)安の2万3864.85円。TOPIXは前日比2.29(0.13%)安の1736.11。出来高は概算で11億6178万株。東証1部の値上がり銘柄数は913、値下がり銘柄数は1147となった。日経ジャスダック平均は3751.47円(3.65円高)。

[2019年12月19日]

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