話題株ピックアップ【夕刊】(3):キョーリン、村田製、ファーマF

注目
2020年1月7日 15時20分

■ジンズホールディングス <3046>  7,390円  +110 円 (+1.5%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後に発表した12月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比1.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。休日が前年に比べ2日少なかったものの、引き続き1万2000円の価格帯で発売している「Combi Slim Airframe」をはじめとした高価格帯商品が堅調だったことが寄与した。また、12月5日に発売した「JINS Design Project」第5弾で、世界的なフランス人兄弟デザイナーであるロナン&エルワン・ブルレックと協業したメガネ「JINS×Ronan&Erwan Bouroullec」をはじめとしたスポット展開商品も好調だった。なお、全店ベースでは同6.9%増だった。

■キョーリン <4569>  1,909円  +28 円 (+1.5%)  本日終値

キョーリン製薬ホールディングス<4569>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後、子会社である杏林製薬が米アティール・ファーマ(カリフォルニア州)と、アティール社が創製した新規免疫調節薬「ATYR1923」について、ライセンス契約を締結したと発表しており、パイプラインの強化につながるとの期待感から買われたようだ。今回のライセンス契約は、杏林製薬が重点領域とする呼吸器科領域での製品ラインアップの拡充を図り、同領域での更なるプレゼンス向上を図るのが狙い。契約に基づき、杏林製薬は間質性肺疾患を対象とする同剤の日本における開発・販売に関する独占的権利を取得し、アティール社に契約一時金(800万ドル)及び開発から発売までの進展に応じたマイルストンペイメントを支払うことになる。また発売後には、正味売上高に対する一定率のロイヤルティーと販売マイルストンを支払うとしており、販売マイルストンを含むマイルストンペイメントは最大で1億6700万ドルに上るとしている。

■村田製作所 <6981>  6,748円  +77 円 (+1.2%)  本日終値

村田製作所<6981>、京セラ<6971>、太陽誘電<6976>など電子部品株が高い。前日の米国株市場ではアップル株が切り返しに転じ、全体指数上昇に貢献した。アップルは7日からラスベガスで開催される世界最大のデジタル技術見本市「CES」に30年ぶりに参加することで話題を呼んでいる。5G対応iPhoneへの期待なども背景にアップル株は上場来高値圏で頑強な動きを続けており、有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーも海外機関投資家の実需買い対象として先高期待がある。

■日立製作所 <6501>  4,667円  +46 円 (+1.0%)  本日終値

日立製作所<6501>が上値指向。前日の全体相場急落場面では主力ハイテク株が総じて売りに晒されたが、そのなか重電セクターのゼロワン銘柄である同社株は5円安にとどまる強さをみせていた。機関投資家と思われる根強い買いが観測されている。IoTや人工知能(AI)などデジタル技術を活用したソリューションを体系化して顧客ニーズに応える「Lumada(ルマーダ)」を推進、同社の成長シナリオとして株高の原動力となっている。20年3月期営業利益は前期比9%減の6850億円を見込むが、上振れ余地があり、21年3月期は増益に転じる可能性が高いとみられている。グループ企業の再編に伴う収益体質の強化にも期待がかかっている。

■ダイセキ <9793>  3,085円  +10 円 (+0.3%)  本日終値

ダイセキ <9793> が4日ぶりに反発。6日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の102億円→109億円に6.9%上方修正。増益率が10.9%増→18.5%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。ダイセキ環境ソリューション <1712> が手掛ける土壌汚染処理関連事業で受注処理単価が想定を上回ることなどが上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の46円→56円(前期は46円)に増額修正したことも評価材料となった。

■両毛システムズ <9691>  3,195円  +502 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値

両毛システムズ<9691>が連日のストップ高。時価は2000年3月以来、約20年ぶりの高値圏に浮上、大相場の様相を呈している。システム開発会社で自動車向けに強く、同業界の次世代移動サービス「MaaS」ではソフトバンクグループ<9984>とトヨタ自動車<7203>の合弁で立ち上げた企業連合に加盟し、積極的にビジネスチャンスを捉える構えをみせている。また、群馬大学との自動運転分野での共同研究で培った技術力は評価材料となっている。親会社はミツバ<7280>で発行済み株数株の51%を保有、ここ投資テーマ化している親子上場関連でもあり、再編思惑にも乗る。

■ファーマフーズ <2929>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

ファーマフーズ<2929>がストップ高。同社はきょう、グループが手掛ける通信販売事業で定期顧客件数が20万件を突破したと発表。主な要因として薬用育毛剤「ニューモ」の受注が好調などを挙げており、これが材料視されたようだ。同社グループは2012年8月に独自に研究・開発した機能性素材を武器に通信販売事業に参入し、これまでに膝関節用サプリメント「タマゴサミン」やオールインワンジェル「珠肌ランシェル」などを販売。19年7月期の通信販売事業の売上高は85億円に達している。今期はこれらの主力商品に加え、日米で特許を取得したタマゴ由来成分HGPを配合した薬用育毛剤「ニューモ」が予想を上回る受注を獲得しており、その結果として定期顧客件数が19年12月末時点で20万件を突破し、わずか2カ月で4万件増になっているという。

■スタティアH <3393>  845円  +88 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

スターティアホールディングス<3393>が後場一段高。同社は6日、子会社のスターティアラボが提供するアプリ不要のAR(拡張現実)作成ソフト「LESSAR(レッサー)」で、ARマーカーがなくてもARコンテンツを表示できる新機能「空間認識機能」の提供を開始したと発表。これまで「LESSAR」で作成したARを閲覧するには、Webブラウザ経由でARマーカーを読み取る必要があったが、空間認識機能ではARマーカーを読み取る必要がなく、Webブラウザを床やテーブルなどにかざすと自動的に平面を認識し、画面越しに仮想の物体やキャラクターを表示させることが可能。これにより、スマートフォンさえあれば家具などを室内に配置した場合のイメージをARで体験できるようになることから、同社では家電・家具メーカーやECサイトでの需要、及び観光地やイベントなどでの活用を見込んでいる。

■セレスポ <9625>  3,865円  +395 円 (+11.4%)  本日終値

セレスポ<9625>が急反発。6日の取引終了後、プロ野球チームの北海道日本ハムファイターズとスポンサーシップ契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。期間は20年1月1日から12月31日。同社では、これまでファイターズスタジアム鎌ケ谷への協賛などを行ってきたが、今回の契約締結により今後はスポンサー呼称権やロゴマークなどの商標権及び集合(団体)肖像権の利用などが可能になる。認知度の向上に加えて、イベント企画などでビジネスチャンスの拡大が期待されているようだ。

●ストップ高銘柄

フジトミ <8740>  355円  +80 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値

倉元製作所 <5216>  222円  +50 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値

ソレキア <9867>  20,130円  +4,000 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値

ニューテック <6734>  2,040円  +400 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値

愛光電気 <9909>  2,620円  +500 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.