ログイン
2020年1月14日 19時45分
特集

佐藤正和氏【リスクオンに傾く相場、円安追い風に上昇続くか】(2) <相場観特集>

―日経平均2万4000円台回復、株と為替の展望を読む―

3連休明けとなった14日の東京株式市場では日経平均株価が3日続伸となり、約1ヵ月ぶりに2万4000円台を回復した。ただ、先物主導のインデックス売買の影響が大きく、東証1部の値上がり銘柄数を値下がり数が大きく上回るなど個別では利益確定売り圧力も顕在化した。足もとの値運びは強いが、2万4000円近辺では売り板も厚い。目先のドル高・円安に対する思惑も交錯するなか、今回は株式市場と為替の動向についてそれぞれ専門家の意見を聞いた。

●「1ドル110円へレンジ切り上げ、イラン懸念の後退など評価」

佐藤正和氏(外為オンライン シニアアナリスト)

年初のドル円相場は、イラン情勢の緊張が高まるなか一時1ドル=107円後半まで円高が進む波乱のスタートを切った。米国とイランは一触即発の状態に陥ったことが警戒された。ただ、この局面でトランプ米大統領は、イランへの攻撃を控える極めて慎重な姿勢を取った。

また、イラン軍が民間のウクライナ機を誤射し撃墜した事件は、再度、緊張を高めかねないものだったが、トランプ大統領が中国に対する為替操作国の認定を解除したことが好感され、市場は一転してリスク選好のドル高・円安基調となっている。ドル円は昨年後半から長い膠着相場が続いていたが、今回、上値抵抗線となっていた110円ラインを突破した意味は大きいだろう。

ただ、ドル円が一気に上値追い基調を強めるかとなると、そう簡単ではないだろう。今後、米中協議は「第2段階」へと進むが、両国間の溝を埋めるのは難しいだろう。また、米国とイランの間の緊張がいつ再燃するかは分からない情勢だ。

こうしたなか、今後1ヵ月程度のドル円相場は109円00~111円00銭前後を予想する。110円を中心に上下1円程度のレンジが見込め、そのなかでの緩やかなドル高となりそうだ。

当面は、今月末に予定されているブレグジット(英国のEU離脱)と、今後の英・EU間の交渉が注目される。また、来月に入れば米大統領選の、特に民主党候補選出に向けた動きが注目されそうだ。

ユーロは対円では1ユーロ=119円00~124円00銭を予想する。基調はユーロ高・円安だろう。対ドルでは1ユーロ=1.1050~1.1200ドルで同じくユーロ高を見込む。今月下旬のECB(欧州中央銀行)理事会で政策スタンスに変化が出ないかが注目される。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(さとう・まさかず)

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。通算20年以上、為替の世界に携わっている。

株探ニュース

相場観特集

第一線の市場関係者がズバリ斬る!

関連記事・情報

  1. 植木靖男氏【リスクオンに傾く相場、円安追い風に上昇続くか】(1) <相場観特集> (01/14)
  2. 【杉村富生の短期相場観測】 ─ アメリカ、イランともに軍事衝突を回避! (01/12)
  3. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 視界不良の嵐の中にも活路は潜む! (01/12)
  4. 明日の株式相場戦略=高パフォーマンス相次ぐ低位株 (01/14)
  5. 富田隆弥の【CHART CLUB】 「今年もトランプ戦術相場は健在」 (01/11)
  6. 伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 1月13日版
  7. 【植木靖男の相場展望】 ─ 主役は徐々に2番手グループへ (01/11)
  8. 「5G元年」に急浮上するMR関連株、ホロレンズ2が開く空間革命 <株探トップ特集> (01/14)
  9. 配当利回り“3%超”の【最高益】リスト〔第2弾〕27社選出 <成長株特集> (01/13)
  10. 個人投資家・有限亭玉介:AI関連などこれから監視しておきたい銘柄群.. (01/12)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    株主優待シーズン突入、3月権利取り「高利回り先高期待」の厳選7銘柄 <株探トップ特集> 特集
  2. 2
    今朝の注目ニュース! ★ウェルス、ハウテレ、ギフトなどに注目! 注目
  3. 3
    伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (2月18日記) 市況
  4. 4
    前場に注目すべき3つのポイント~大きく下押す局面においては、長期スタンスの買いが意識される 市況
  5. 5
    国内株式市場見通し:もみあいか、NYダウ大台乗せなど焦点 市況
人気ニュースベスト30を見る
ゲストさん プレミアム会員登録
ログイン PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.