前週末24日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2020年1月27日 5時20分

■アドベンチャ <6030>  4,040円 (-700円、-14.8%) ストップ安

アドベンチャー <6030> [東証M]がストップ安。23日の取引終了後、子会社ギャラリーレアで従業員による不正行為が判明したと発表。子会社従業員が、会社の銀行口座から自分名義の口座に振り込みをしていたとともに、事実隠蔽のため、架空の現預金の調整などの不正行為を行っていたという。これを受けてアドベンチャーでは、外部専門家を含む調査委員会を設置。また、2月12日に発表を予定していた20年6月期第2四半期(19年7-12月)決算の発表日を未定とした。

■エイトレッド <3969>  1,558円 (-218円、-12.3%)

東証1部の下落率トップ。エイトレッド <3969> が続急落。同社は23日大引け後に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比7.8%増の4億円に伸び、通期計画の5.6億円に対する進捗率は3年平均の69.4%を上回る71.6%に達したが、直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の経常利益は前年同期比14.2%減の1.3億円に減り、売上営業利益率は前年同期の44.1%→34.4%に低下したことが売り材料視された。

■ソレイジア <4597>  177円 (-13円、-6.8%)

ソレイジア・ファーマ <4597> [東証M]が続急落。23日の取引終了後、開発品SP-04に関して導入元であるプレッド・ファーマ社が、米国食品医薬品局(FDA)から第3相国際共同臨床試験POLAR-M試験に対する実施保留命令を受け取り、これを受けて同試験の患者募集と治験薬投与が一時中断されることになったと発表。FDAの判断は、これまでに報告された数例の有害事象に基づく安全性上の理由によるものという。一方、試験プログラムに設置された独立データ安全性モニタリング委員会は、FDAに報告した有害事象を評価し、その結果、第3相臨床試験を計画通りに継続することが可能であると判断しているという。

■みずほリース <8425>  3,300円 (-145円、-4.2%)

みずほリース <8425> が大幅反落。24日の朝日新聞デジタルで、「東芝の連結子会社の東芝ITサービス(川崎市)で架空取引が見つかった問題で、同社が商品の売買契約を結んだシステム開発会社のネットワンシステムズ(東証1部上場)を含め、少なくとも5社が架空取引に関わっていたことが判明した」と報じられており、なかでみずほリース子会社のみずほ東芝リースと、富士電機 <6504> 子会社の富士電機ITソリューションの名が挙がっていることが売り材料視されたようだ。

■アンジェス <4563>  601円 (-16円、-2.6%)

アンジェス <4563> [東証M]が反落。23日の取引終了後、集計中の19年12月期連結業績について、最終損益が37億円の赤字から37億6000万円の赤字(前の期比29億9600万円の赤字)に下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。保有する投資有価証券の時価下落に伴い、投資有価証券評価損を計上することが要因としている。なお、売上高3億3500万円(前の期比45.1%減)、営業損益33億円の赤字(前の期30億6500万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

■日本電産 <6594>  15,200円 (-375円、-2.4%)

日本電産 <6594> が続落。同社は23日取引終了後に、4-12月期の決算を発表するとともに、20年3月期の業績予想の下方修正を発表、営業利益は従来予想の1500億円から1400億円に下方修正しており、これが嫌気された。電気自動車(EV)用モーター向けの先行投資負担が利益を下押す。朝方はプラス圏でスタートしたものの、その後は下方修正を嫌気する売りに押される格好となった。

■第一生命HD <8750>  1,701.5円 (-34円、-2.0%)

第一生命ホールディングス <8750> 、T&Dホールディングス <8795> など生保株が軟調。米国株市場で主要株指数が最高値圏で強い動きを続ける一方、長期債利回りの低下が続いている。23日時点で米10年債利回りは1.73%台まで下落、また超長期債の30年債利回りも下落基調で、前日は2.2%台を約1ヵ月半ぶりに割り込んだ。長期で資産運用を行う大手生保にとって、米国事業における運用環境の悪化が株価の重荷となっている。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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