【↑】日経平均 大引け| 反発、朝安もアジア株堅調で戻り足強める (2月4日)

市況
2020年2月4日 16時06分

日経平均株価

始値  22881.13

高値  23118.13(14:40)

安値  22854.45(09:02)

大引け 23084.59(前日比 +112.65 、 +0.49% )

売買高  12億7663万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆3504億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、朝安後にアジア株の動向を横目に戻り足強める

2.米株反発も朝方は新型肺炎に伴うサプライチェーンリスク意識される

3.押し目買いで底堅さを発揮、中国株が頑強な動きみせ投資家心理改善

4.値上がり銘柄数は1700を上回り、東証1部全体の約8割を占める

5.下値では買い向かう動きも健在、売買代金は4日連続で2兆円台乗せ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは143ドル高と反発した。新型肺炎への影響が懸念され前週末に大幅安となった反動や、米ISM製造業景況感指数が市場予想を上回るなど経済指標が堅調だったことも安心感を呼んだ。

東京市場では、朝方は売りに押されたものの、その後は押し目買いや買い戻しで切り返す展開に。結局日経平均株価は大引プラス圏で着地した。

4日の東京市場は、中国の新型肺炎の感染拡大に対する警戒感が意識されるなか、朝方は安く始まったものの、その後は戻り足となり日経平均は110円あまり上昇して引けた。前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が反発したものの、日本は企業の決算発表が本格化するなか、中国に生産拠点を有する製造業などのサプライチェーンリスクに対する思惑が上値を押さえた。朝方は先物主導で日経平均は下値を試したが、押し目買いも厚く、前場半ばごろから戻り足に転じた。中国・上海株が下げ止まったことや香港株もしっかりした動きをみせ、投資家の過度な不安心理が後退した。業種別では33業種中29業種が上昇。東証1部の値上がり銘柄数が1700を超え全体の8割近い銘柄が前日終値を上回り、売買代金も4日連続で2兆円台乗せとなった。

個別では、村田製作所<6981>が高く、パナソニック<6752>が物色人気。東京エレクトロン<8035>なども上昇した。トヨタ自動車<7203>もしっかり。富士通<6702>への買いも目立った。資生堂<4911>、第一三共<4568>なども高い。ダイトウボウ<3202>は4日連続のストップ高で、イー・ガーディアン<6050>も値幅制限いっぱいに買われた。山一電機<6941>、岩崎電気<6924>なども値を飛ばした。

半面、KDDI<9433>が軟調、HOYA<7741>、キーエンス<6861>なども値を下げた。ファナック<6954>が冴えず、レーザーテック<6920>も売りに押された。いであ<9768>、ダブル・スコープ<6619>がストップ安、ニイタカ<4465>、大幸薬品<4574>、ユニチカ<3103>など新型肺炎関連が軒並み大幅安。フィックスターズ<3687>なども値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、キッコマン <2801> 、第一三共 <4568> 、資生堂 <4911> 、オムロン <6645> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、KDDI <9433> 、塩野義 <4507> 、スズキ <7269> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約29円。

東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)その他金融業、(3)空運業、(4)陸運業、(5)サービス業。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)水産・農林業、(2)精密機器、(3)証券商品先物、(4)海運業。

■個別材料株

△ファーマF <2929> [東証2]

薬用育毛剤「ニューモ」定期顧客件数が7.5万件を突破。

△ジョイ本田 <3191>

20年6月期営業利益予想を上方修正。

△Jテック・C <3446> [東証M]

水晶振動子ウェハー加工システムの大型受注を獲得。

△カヤック <3904> [東証M]

開発に携わった「HUNTER×HUNTER」アプリが1位。

△レンゴー <3941>

今期の経常利益最高益予想を16%上乗せ、配当も4円増額。

△イーガーディ <6050>

第1四半期は2ケタの増収増益。

△荏原 <6361>

各事業好調で19年12月期業績予想を上方修正。

△岩崎電 <6924>

今期経常を50%上方修正。

△山一電機 <6941>

今期経常を一転15%増益に上方修正、配当も9円増額。

△NCS&A <9709> [東証2]

今期最終を29期ぶり最高益に88%上方修正、配当も12円増額。

▼カイノス <4556> [JQ]

東証が信用規制。

▼WSCOPE <6619>

旭化成 <3407> が特許権侵害で提訴。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダイトウボウ <3202> 、(2)イーガーディ <6050> 、(3)山一電機 <6941> 、(4)東計電算 <4746> 、(5)岩崎電 <6924> 、(6)レンゴー <3941> 、(7)ワールド <3612> 、(8)三浦工 <6005> 、(9)パナソニック <6752> 、(10)アイネット <9600>

値下がり率上位10傑は(1)いであ <9768> 、(2)WSCOPE <6619> 、(3)丸山製 <6316> 、(4)DTS <9682> 、(5)ニイタカ <4465> 、(6)アイロムG <2372> 、(7)エアーテック <6291> 、(8)ニッカトー <5367> 、(9)大幸薬品 <4574> 、(10)ナック <9788>

【大引け】

日経平均は前日比112.65円(0.49%)高の2万3084.59円。TOPIXは前日比11.58(0.69%)高の1684.24。出来高は概算で12億7663万株。東証1部の値上がり銘柄数は1703、値下がり銘柄数は386となった。日経ジャスダック平均は3785.98円(18.26円高)。

[2020年2月4日]

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