「エイズ」が6位にランクイン、新型肺炎治療に効果で再脚光<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「エイズ 」が6位にランクインしている。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が収束の気配をみせないなか、治療方法の一つとしてエイズウイルス(HIV)治療薬への関心が高まっている。タイ保健省が今月2日、新型肺炎の重症患者に対して、抗HIV薬とインフルエンザ薬を併用して投与したところ、病状が回復しウイルス検査で陰性になったのを確認したと発表。中国でも同様に抗HIV薬を投入することで症状が改善された例があると報じられている。
新型肺炎対策で後手に回る日本でも、竹本科学技術相が14日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルスに感染し肺炎を発症した患者に対し、既存のエイズ治療薬を投与する政府の方針を発表した。また、政府が決定した新型肺炎の緊急対応策の一環として、既存のエイズ治療薬を適用する際の安全性や効果を確かめる臨床試験を20年度中にも開始する予定で、国立国際医療研究センターが約3億5000万円かけて、既存のエイズ治療薬を新型肺炎の患者に適用する医師主導治験を行うという。同薬は既に同センターで新型肺炎の患者に投与されているが、現在では医師の判断による使用として所定の手続きを経る必要があることから、迅速に投与できるようにするためにも治療効果や安全性に関するデータを集める方針のようだ。
抗HIV薬への注目が高まるのに伴い、エイズ関連銘柄への関心も高まっており、この日もJT<2914>、塩野義製薬<4507>、中外製薬<4519>、鳥居薬品<4551>などが堅調な動き。また、免疫生物研究所<4570>、オンコリスバイオファーマ<4588>などバイオベンチャーへの関心も高い。