ザインは買い継続、新型肺炎の拡大でAI顔認証ソリューションへの関心続く
ザインエレクトロニクス<6769>に買いが継続し、昨年来高値を更新した。同社は21日に、最大16人の体温を同時に非接触で検知するAI顔認証ソリューションを3月までにリリースすると発表し、前週末にはストップ高まで上昇。新型コロナウイルス肺炎の感染者が世界的に拡大するなか、同社株への関心が続くかたちとなっている。
このソリューションはグループのキャセイ・トライテックが企画しリリースするもので、新型コロナウイルス対策が「国内発生の早期」フェーズに対応する必要性が生じたことを受け、大勢の人が集まる場所で体温の高い人を同時多数かつ高速に検知するニーズに応えることが目的。従来のサーモグラフィー測定の多くは、一人ずつなど少数の測定をベースにするため、大勢の人の流れを高速に処理することが難しいが、このソリューションは同時多数者に適用可能なAI(人工知能)顔認証ソリューションを、黒体(赤外線を活用する温度計の参照物)を併用したサーマルカメラ上で実行することで可能となる。