「遠隔医療」が5位にランク、新型肺炎拡大で注目度高まる<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
1 マスク
2 コロナウイルス
3 テレワーク
4 5G
5 遠隔医療
6 巣ごもり
7 院内感染
8 金
9 人工知能
10 インバウンド
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「遠隔医療 」が5位となっている。
新型コロナウイルス肺炎の感染者が全国的に広がるなか、遠隔医療 への注目度が高まっている。遠隔医療とは、日本遠隔医療学会の定義によると「通信技術を活用した健康増進、医療、介護に資する行為」のこと。インターネットやテレビ電話、通信衛星などを活用して、医師が遠隔地の患者に対して行う診療行為や、専門医が遠隔地の一般医に対して行う支援行為などが含まれ、「テレメディスン」とも呼ばれている。
政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は25日、「感染の不安から適切な相談をせずに医療機関を受診することは、かえって感染するリスクを高めることになる」などと呼びかけた。また、「風邪症状が軽度である場合は、自宅での安静・療養を原則とし、状態が変化した場合に、相談センターやかかりつけ医に相談したうえで受診する」ことや「風邪症状がない高齢者や基礎疾患を持つ人などに対する継続的な医療・投薬などについては、電話による診療などにより処方箋を発行するなど、極力、医療機関を受診しなくてもよい体制をあらかじめ構築する」とした基本方針を打ち出しており、そこで活用が期待されるのが遠隔医療だ。
加えて、今春から商用サービスが本格的に始まる第5世代移動通信システム(5G)は、「高速・大容量」「低遅延」といった特徴を持つことから高精細な医療画像のやり取りなどが行えることが期待され、遠隔医療の市場が一段と拡大する可能性がある点も見逃せない。
関連銘柄としては、画像などの医療情報を安全に保管・活用・共有できるクラウドサービス「NOBORI(のぼり)」を提供するテクマトリックス<3762>、グループ会社が遠隔画像診断支援サービスを行っているJMDC<4483>、遠隔診療・健康相談アプリ「ポケットドクター」を展開するMRT<6034>、産業保健支援サービス「first call」を手掛けるメドピア<6095>など。エムスリー<2413>は19日から、医師相談サービス「アスクドクターズ」で、新型コロナウイルスに関する相談の無料提供を開始している。