話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニー、日製鋼、東エレク

注目
2020年3月17日 15時21分

■メドレー <4480>  1,538円  +70 円 (+4.8%)  本日終値

メドレー<4480>が大幅続伸。午前9時ごろ、新型コロナウイルス感染拡大への対応と影響を発表しており、20年12月期業績予想の修正を必要とするような影響は現時点では観測されていないとしつつ、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、CLINICSオンライン診療のマスメディアでの露出が増え、それに伴い各種問い合わせが計画以上の推移をしている」とコメントしたことから、今後の業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。

■ソニー <6758>  5,833円  +200 円 (+3.6%)  本日終値

ソニー<6758>が商いを伴い5日ぶりに大きく切り返した。売買代金は前引け時点で約650億円をこなし、東証1部上場企業のなかでソフトバンクグループ<9984>に次ぐ第2位。きょうは日経平均が乱高下している状況で全体相場は極めて不安定な動きにあるが、そのなかゲーム関連株は巣ごもり消費の一角として相対的に強い動きをみせた。ソニーはゲーム関連部門が収益の主力であり、新型コロナウイルスによる影響を比較的受けにくい銘柄としての切り口で機関投資家など大口資金の資金シフト対象となったようだ。

■日本製鋼所 <5631>  1,053円  -59 円 (-5.3%)  本日終値

16日に業績修正を発表。「今期経常を5%下方修正、配当も10円減額」が嫌気された。

日本製鋼所 <5631> が3月16日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の200億円→190億円(前期は279億円)に5.0%下方修正し、減益率が28.4%減→32.0%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒日本製鋼所の詳しい業績推移表を見る

■国際石油開発帝石 <1605>  560.1円  -25.8 円 (-4.4%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>が11日連続安と下げが続いた。また、原油市況に連動するETNであるNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>は前日まで3日連続のストップ安に売り込まれていたが、きょうもウリ気配で一段と下げがきつい。世界的にリスクオフが加速するなか、前日のWTI原油先物価格は終値ベースで3ドルあまりの下げをみせ、1バレル=28ドル70セントと30ドル台を割り込んだ。米国株市場では原油価格に連動するシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株が急落しており、東京市場でもこれに追随する動きとなった。

■Jフロント <3086>  844円  -13 円 (-1.5%)  本日終値

J.フロント リテイリング<3086>が8日続落。16日の取引終了後、20年2月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は4920億円から4806億円(前期比4.5%増)に見直したほか、営業利益は470億円から403億円(同1.4%減)、純利益は258億円から210億円(同23.2%減)に減額した。消費増税後の消費低迷に加え、暖冬による衣料品などの苦戦、さらに新型コロナウイルスの影響などで訪日外国人消費や国内消費がともに大きく落ち込んだことが響いた。3月以降の新型コロナによる影響も警戒されるなか、株価は一時12年12月以来、7年3カ月ぶりの水準に下落している。

■東京エレクトロン <8035>  17,955円  -235 円 (-1.3%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が続急落、1万8000円台を割り込んだほか、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が大幅続落となり下値模索の動きを強めた。世界同時株安の様相を強めるなか、前日の米株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数とも12%を超える下げとなったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はそれを大きく上回る16%近い暴落となった。東京市場でも半導体関連株は米株市場の地合いを引き継ぐ形で売り圧力が改めて顕在化した。

■三菱UFJ <8306>  392.2円  -2.3 円 (-0.6%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306> などメガバンクに売りが続いた。三菱UFJは昨年来安値更新。世界規模でリスク回避の流れが加速するなか、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が大きく売り込まれている。グローバル協調利下げの動きを背景に、直近FRBは緊急利下げで実質ゼロ金利政策に舵を切った。米10年債利回りも終値ベースで再び0.73%台まで下落しており、メガバンク各社は日米ともに運用環境の一段の悪化が意識されている。

■カルナバイオサイエンス <4572>  1,309円  +300 円 (+29.7%) ストップ高   本日終値

カルナバイオサイエンス<4572>がストップ高。16日の取引終了後、現在、血液がんを治療標的として開発中の次世代BTK阻害剤AS-1763に関して、中国バイオノバ・ファーマシューティカルズ(上海市)と中華圏におけるライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回の契約は、開発・商業化にかかる中華圏(中国及び台湾)の権利を、バイオノバ社に供与するというもの。対価としてカルナバイオは契約一時金を受領するほか、開発状況や上市などの進捗に応じて追加的に最大で約2億500万ドル(約215億円)を受け取ることになるほか、中華圏における上市後の売上高に応じた最大2ケタの料率の段階的ロイヤルティーを受け取るとしている。

■ダブルエー <7683>  2,019円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値

婦人靴の企画・販売を手掛けるダブルエー<7683>がストップ高まで買われた。同社は16日取引終了後に、20年1月期通期の連結決算を発表。営業利益は13億6400万円(前の期比17.8%増)となり、過去最高を更新したことが好感されたようだ。売上高も過去最高で140億900万円(同9.7%増)で着地。商品力の向上とブランド力の強化に努めるとともに、新規出店を並行して進めることで「ORiental Traffic」や「WA ORiental Traffic」などのブランド認知度を高めたことが奏功した。なお、21年1月期通期の連結業績予想は、現時点で合理的な業績予想の算定が困難だとして非開示としている。また、女性向けシューズの企画・販売などを行っている卑弥呼(東京都渋谷区)の全株式を取得し、子会社化するとあわせて発表したことも好材料視されているもよう。同社は卑弥呼を子会社化し、ロジスティクスやマーチャンダイズの再構成を図ることで、経営の更なる効率化と最良の店舗作りが可能になるとしている。

■リプロセル <4978>  313円  +54 円 (+20.9%)  本日終値

リプロセル<4978>が急伸し一時、25%高の324円に買われた。16日の取引終了後、同社が順天堂大学と進めているNEDO(新エネルギー・産業技術総合研究所)公募事業に関して、助成期間の延長と交付予定額の増額が決定したと発表しており、これが好感された。同社では順天堂大と共同で、NEDOによる19年度公募事業「研究開発型ベンチャー支援事業/橋渡し研究開発促進による事業化支援」に「ヒトiPS細胞由来神経細胞の成熟老化促進培地および創薬応用可能な評価方法の開発」として参加しているが、助成期間が20年3月31日までから21年2月26日までへ延長されたほか、助成金額が2333万5000円から4673万7000円(同社受領額は未定)に増額されたという。なお、助成金の受領額は事業終了後に確定する見込みで、20年3月期業績への影響はないとしている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.