【↑】日経平均 大引け| 反発、朝安も中国の貿易収支改善などを好感 (5月7日)

市況
2020年5月7日 16時26分

日経平均株価

始値  19468.52

高値  19720.87(13:26)

安値  19448.93(09:03)

大引け 19674.77(前日比 +55.42 、 +0.28% )

売買高  13億5134万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆2877億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は反発、朝方安く始まるも下げ渋り後場はプラス圏推移

2.5連休に入る前の570円強の下落受け、売り込みにくい地合い

3.米経済指標の大幅悪化を警戒も、中国の貿易収支改善などを好感

4.新型コロナへの警戒続くも、欧米の経済活動再開の動きはプラス

5.米株市場で半導体セクターが買われ、この流れが東京市場に波及

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比218ドル安と3日ぶりに反落した。米4月ADP雇用統計で非農業部門雇用者数が減少となったことで、8日に発表される米4月雇用統計に対する警戒感が高まり売りが優勢となった。

東京市場では、朝方売り優勢で始まったものの、その後日経平均株価は戻り足に転じ、後場はプラス圏で推移する時間が長かった。

5連休明け7日の東京市場は、前日発表された米国の雇用関連や景況感指数など経済指標の大幅悪化を嫌気、NYダウの下げに追随して売り先行で始まった。しかし、寄り後は下値抵抗力も発揮し下げ幅を徐々に縮小、後場に入るとプラス圏に切り返した。日経平均は5連休に入る前の今月1日に570円強の下げをみせていたことで下値を売り込みにくくなっていた。新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感は依然として根強いものの、欧米で経済活動再開の動きが出ていることや、4月の中国貿易収支が改善傾向をみせていることなどを手掛かりに押し目買いや空売り買い戻しの動きを誘発、全体株価を支えた。前日の米株市場で半導体セクターが買われた流れを引き継いで、半導体製造装置関連株などが上昇して全体を牽引した。

個別では、任天堂<7974>が買われ、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、など半導体関連も総じて上値を追った。花王<4452>が堅調、タカラバイオ<4974>、中外製薬<4519>なども高い。アイロムグループ<2372>、新日本科学<2395>がストップ高に買われたほか、だいこう証券ビジネス<8692>は値幅制限上限で大引けまでカイ気配に張り付いたままだった。ブイキューブ<3681>も物色人気となった。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、トヨタ自動車<7203>も値を下げた。武田薬品工業<4502>が冴えず、オリエンタルランド<4661>も下落した。東京海上ホールディングス<8766>、オリックス<8591>が安く、JAL<9201>も売りに押された。丸紅<8002>は大きく売りこまれた。このほか、千趣会<8165>、石川製作所<6208>が急落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、信越化 <4063> 、中外薬 <4519> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約86円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、武田 <4502> 、東京海上 <8766> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約49円。

東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)電気機器、(3)金属製品、(4)建設業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)保険業、(3)陸運業、(4)鉄鋼、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△LIXILビ <3564>

4月既存店売上高が9.1%増。

△cotta <3359> [東証M]

4月の新規注文件数が前年比7倍に増加。

△電算システム <3630>

1-3月期(1Q)経常は48%増益・上期計画を超過。

△アイビーシー <3920>

リモートワーク急増に伴うICTインフラ管理強化を支援。

△広栄化学 <4367> [東証2]

レムデシビルが今日にも承認で思惑高まる。

△DIシステム <4421> [JQ]

テレワーク推進サービスの提供開始。

△ソレイジア <4597> [東証M]

イベルメクチンのマルホ大株主で思惑働く。

△GMOテック <6026> [東証M]

1-3月期(1Q)経常は2.6倍増益で着地。

△JIA <7172> [東証M]

今期経常を一転3%減益に下方修正。

△ワークマン <7564> [JQ]

4月既存店売上高は前年同月比5.7%増。

▼HyAS&C <6192> [東証M]

前期経常を56%下方修正。

▼ジャムコ <7408>

前期経常を50%下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイロムG <2372> 、(2)だいこう <8692> 、(3)電算システム <3630> 、(4)新日本科学 <2395> 、(5)フューチャー <4722> 、(6)アバント <3836> 、(7)ブイキューブ <3681> 、(8)インテリW <4847> 、(9)東京鉄 <5445> 、(10)アイスタイル <3660>

値下がり率上位10傑は(1)千趣会 <8165> 、(2)アルインコ <5933> 、(3)石川製 <6208> 、(4)豊和工 <6203> 、(5)ペッパー <3053> 、(6)丸紅 <8002> 、(7)JAL <9201> 、(8)ANAHD <9202> 、(9)日本空港ビル <9706> 、(10)共栄タ <9130>

【大引け】

日経平均は前日比55.42円(0.28%)高の1万9674.77円。TOPIXは前日比4.53(0.32%)安の1426.73。出来高は概算で13億5134万株。東証1部の値上がり銘柄数は1118、値下がり銘柄数は989となった。日経ジャスダック平均は3184.15円(39.33円高)。

[2020年5月7日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.