東京株式(大引け)=353円高、緊急事態宣言の全国的解除の動き好感し切り返し

市況
2020年5月25日 15時59分

25日の東京株式市場は広範囲に買いが優勢となり日経平均は大きく反発に転じた。3月6日以来約2カ月半ぶりに2万700円台を回復した。

大引けの日経平均株価は前営業日比353円49銭高の2万741円65銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は10億257万株、売買代金概算は1兆7371億円。値上がり銘柄数は1857、対して値下がり銘柄数は259、変わらずは54銘柄だった。

きょうの東京市場はリスク選好の動きが強まった。緊急事態宣言が全国的に解除される見通しとなったことで、経済活動再開から景気が底入れに動き出すとの期待が株価上昇を後押しした。前週末の米国株市場は米中対立が激化するとの懸念から主要株指数が高安まちまちの展開だったが、東京市場は朝方に買い優勢で始まった後いったん伸び悩んだものの、その後は再び買い直された。後場も引け際一段高でこの日の高値で引けた。前週開幕した中国全人代で「香港版国家安全法」が議論されることになり、これをネガティブ材料として香港株は軟調な展開をみせたが、東京市場への影響は限定的だった。中小型株に個人投資家資金が活発に流入している。売買代金は1兆7000億円台と低調だったものの、東証1部の85%強の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく買われたほか、JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>の上昇が目立つ。リクルートホールディングス<6098>も商いを伴い上値追い。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が高い。オリエンタルランド<4661>が物色人気となり、武田薬品工業<4502>も水準を切り上げた。ダブル・スコープ<6619>、ショーケース<3909>、アグレ都市デザイン<3467>などがストップ高人気となった。

半面、富士フイルムホールディングス<4901>が売られ、任天堂<7974>も軟調。ソニー<6758>も冴えない。太陽誘電<6976>が安く、味の素<2802>も値を下げた。王子ホールディングス<3861>も下値を探る展開に。ネクソン<3659>も売られ、リログループ<8876>は急落となった。JMS<7702>なども水準を切り下げた。

出所:MINKABU PRESS

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