【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、緊急事態宣言の全面解除で2万1000円台回復 (5月26日)

市況
2020年5月26日 16時21分

日経平均株価

始値  20927.96

高値  21328.34(14:58)

安値  20918.11(09:00)

大引け 21271.17(前日比 +529.52 、 +2.55% )

売買高  14億7246万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆5326億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は500円超の大幅高で2万1000円大台を回復

2.前日の欧州株高と国内の緊急事態宣言の全面解除を好感する展開

3.空売りの買い戻しを誘発し、日経平均は先物主導で上げ足を加速

4.香港などアジア株が強い動きをみせたことも投資家心理に追い風

5.業種別には33業種全面高となり空運や海運株などの上昇目立つ

■東京市場概況

前日の米国市場では、メモリアルデーの祝日で休場。

東京市場では、主力株を中心にリスクオンの流れが加速し、日経平均株価は大幅続伸となりフシ目の2万1000円台を回復した。

26日の東京市場は、前日の米国株市場が休場で手掛かり材料に事欠くと思われたが、欧州株市場でドイツやフランスなどが大きく買われた流れをそのまま引き継ぐ形となった。また、国内では緊急事態宣言が全国的に解除されたことを受け、経済活動再開に対する期待が買いを誘導した。株式需給面では先物市場への買い戻しを足場にインデックス買いが入り全体を押し上げた。取引時間中に為替が円安方向に振れたことや、香港株などをはじめアジア株市場も総じて堅調な値運びをみせたことで投資家心理を強気に傾けた。業種別では33業種全面高で空運や海運株などの上昇が目立った。日経平均は2万1200円台まで上値を伸ばし約2ヵ月半ぶりの高値水準。東証1部の売買代金も2兆5000億円台に膨らみ、全体の8割の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。

個別ではファーストリテイリング<9983>が2000円を超える上昇、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>も高い。トヨタ自動車<7203>も商いを伴い上昇、JAL<9201>が活況高となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連やキーエンス<6861>などFA関連も上値を追った。日本ケミコン<6997>、ペッパーフードサービス<3053>、ジェイリース<7187>、マーベラス<7844>などストップ高銘柄も相次いだ。

半面、ソニー<6758>が冴えず、シマノ<7309>も値を下げた。味の素<2802>も売りに押され、スシローグローバルホールディングス<3563>も安い。フジクラ<5803>も水準を切り下げた。ベネッセホールディングス<9783>が急落したほか、ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>も大幅安。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、信越化 <4063> 、第一三共 <4568> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約172円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503> 、コムシスHD <1721> 、味の素 <2802> 、KDDI <9433> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約11円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)海運業、(3)輸送用機器、(4)不動産業、(5)陸運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)情報・通信業、(2)サービス業、(3)その他製品、(4)鉱業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△1stコーポ <1430>

自社株買いと株主優待制度の拡充を好感。

△ハードオフ <2674>

25万株を上限に自社株買いを実施。

△大戸屋HD <2705> [JQ]

株主優待制度の拡充を好感。

△パ・システム <3847> [JQ]

前期営業利益は一転して増益に。

△タカラバイオ <4974>

岩井コスモ証券が目標株価を3100円に引き上げ。

△ヤマックス <5285> [JQ]

6月30日を基準日に1株を5株に株式分割。

△日ケミコン <6997>

21年3月期営業利益の急回復を見込む。

△ジェイリース <7187>

中国決済サービス大手と業務提携。

△マーベラス <7844>

中国テンセント傘下企業と資本・業務提携。

△イトーキ <7972>

第1四半期経常は38%増益。

▼日本サード <2488> [JQ]

21年3月期は8%営業減益見込む。

▼NexT <7094> [東証M]

26日売買分から信用規制。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジェイリース <7187> 、(2)日ケミコン <6997> 、(3)ひらまつ <2764> 、(4)ペッパー <3053> 、(5)マーベラス <7844> 、(6)イトーキ <7972> 、(7)日本空港ビル <9706> 、(8)手間いらず <2477> 、(9)オープンドア <3926> 、(10)日製鋼 <5631>

値下がり率上位10傑は(1)はせがわ <8230> 、(2)ベネッセHD <9783> 、(3)ライドオンE <6082> 、(4)ダイトウボウ <3202> 、(5)サイバーリン <3683> 、(6)スペースVH <1448> 、(7)アグレ都市 <3467> 、(8)セレス <3696> 、(9)リニカル <2183> 、(10)フジクラ <5803>

【大引け】

日経平均は前日比529.52円(2.55%)高の2万1271.17円。TOPIXは前日比32.53(2.17%)高の1534.73。出来高は概算で14億7246万株。東証1部の値上がり銘柄数は1734、値下がり銘柄数は384となった。日経ジャスダック平均は3374.12円(10.90円高)。

[2020年5月26日]

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