ブレーキは一時25%高と急騰、構造改革効果で20年3月期経常は大幅上振れ着地
曙ブレーキ工業<7238>が急反騰し、前日比25.1%高の239円まで上値を伸ばした。5月29日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常損益は11億2100万円の黒字(前の期は28億800万円の赤字)に浮上して着地。従来予想の4億円の黒字を大幅に上回っており、これを好感する買いが向かっている。
北米や中国向けの大幅な受注減少で売上高は2割減少したものの、日本での固定費削減や北米での人員適正化、経費削減などの構造改革効果で採算は大きく改善した。また、非開示としていた最終損益は取引金融機関からの債務免除益560億円などを計上したことで、248億5500万円の黒字(前の期は182億6400万円の赤字)となった。なお、21年3月期の業績見通しについては配当(無配)以外は開示しなかった。