洋缶HDが大幅反発、アルコール飲料向けアルミ缶を増産へ
東洋製罐グループホールディングス<5901>が大幅反発している。前週末29日の取引終了後、アルミ飲料用缶を増産すると発表しており、これが好感されている。
アルコール飲料向けのアルミ缶の需要が拡大していることを受けて、傘下の東洋製罐の石岡工場(茨城県石岡市)のアルミ缶製造設備を約120億円をかけて増設するという。新設備は21年4月以降順次稼働する予定。なお、21年3月期業績への影響はないとしている。
同時に発表した20年3月期連結決算は、売上高7908億1400万円(前の期比0.3%減)、営業利益272億7100万円(同7.2%増)、最終損益5億2000万円の赤字(前の期202億6200万円の黒字)となった。包装容器関連機械設備やパウチなどのプラスチック製品の販売が増加したが、機能材料などの販売が減少した。ただ、原材料はエネルギー価格が下落したことから、営業利益は増益を確保した。
なお、21年3月期業績予想は、売上高7800億円(前期比1.4%減)、営業利益220億円(同19.3%減)、最終利益180億円の黒字を見込んでいる。