買い先行だが伸び悩み、一時マイナス圏に沈む/後場の投資戦略

市況
2020年6月4日 12時30分

日経平均 : 22631.01 (+17.25)

TOPIX  : 1598.86 (-0.22)

[後場の投資戦略]

本日の日経平均は、好調な外部環境や円安で、輸出関連株を中心に買われていたが、節目の2万3000円を前にして高値警戒感が高まっており、利食い売りに押されている。昨日まで市場に流れていた、先物主導の裁定買いがこの日は聞かれていないことで、リスクセンチメントが低下しているようだ。また、指数に寄与度の高いファーストリテ<9983>を外資系証券が格下げしており、このことも指数の上値を抑える要因とされている。なお、11時ごろにウィワークの株主がIPOの申請をめぐり、ソフトバンクG<9984>とウィワークを提訴すると一部の報道で伝えられており、指数に寄与度の高いソフトバンクGへの影響が懸念される。こうした事などから、日経平均は後場も上値が重い展開が予想される。

一方、新興市場は、高値警戒感から利食い売りが出やすい環境になっており、マザーズ指数は日足の5日移動平均でのもみ合いとなっている。日英政府がワクチンの国際組織に巨額の資金拠出を行うと報じられており、値上がり銘柄上位にバイオ関連銘柄が目立っているが、時価総額上位のアンジェス<4563>が小安く推移していることで指数の上値を重くしているようだ。また、プロ野球巨人の選手が新型コロナウイルスの陽性であるものの無症状と伝わったことで、昨日の後場に堅調に推移した巣ごもり関連のメルカリ<4385>が下落していることも重しとなっている。新興市場は今後も新型コロナウイルスの報道で振り回される展開が続くものとみられる。

《AK》

提供:フィスコ

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