話題株ピックアップ【夕刊】(1):PSS、ファーマF、アルプスアル

注目
2020年6月5日 15時15分

■PSS <7707>  2,208円  +324 円 (+17.2%)  本日終値

プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が9連騰し、13年6月以来の高値水準に買われた。きょう朝のBSテレビ東京系ニュース番組「日経モーニングプラスFT」に同社の田島秀二社長が出演し、同社のPCR全自動検査システムが紹介されたことから、思惑的な買いが入ったようだ。

■ファーマフーズ <2929>  1,202円  +164 円 (+15.8%)  本日終値

ファーマフーズ<2929>が急反騰。4日取引終了後に20年7月期第3四半期の連結決算を発表。直近3カ月にあたる2~4月期(第3四半期)の売上高46億6000万円(前年同期比73.9%増)、経常利益13億5300万円(同7.5倍)といずれも四半期ベースで過去最高を達成しており、これを好感する買いが向かった。機能性素材事業の収益拡大が業績をけん引した。主力の「ファーマギャバ」が国内最大手飲料メーカーの主軸ブランド商品に採用されたうえ、海外でも好調を維持したほか、「ボーンペップ」は中国の食品・乳業メーカー向けの需要が旺盛だった。また、OEM事業では自社の機能性食品素材を配合したヘルスケア企業向け栄養バーや、通信販売企業向け飲料への製品供給が増加した。なお、第3四半期累計(19年8月~20年4月)の売上高は111億1200万円(前年同期比41.2%増)、経常損益は2億2500円の赤字となった。

■アルプスアルパイン <6770>  1,467円  +120 円 (+8.9%)  本日終値

アルプスアルパイン<6770>が大幅反発。4日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高7025億円(前期比13.3%減)、営業利益130億円(同51.5%減)、最終利益30億円(前期40億900万円の赤字)を見込むと発表した世界自動車販売台数を前年比20%減とし、スマートフォン関連製品は顧客の販売予想を前提として連結業績予想を算定したとしており、スマホ向け電子部品が業績を下支えする見通し。最終赤字は前期に続いて赤字になるとの見方もあっただけに、黒字転換見通しが好感されたようだ。

■スパークス・グループ <8739>  238円  +16 円 (+7.2%)  本日終値

スパークス・グループ<8739>が急動意、商いを大きく膨らませ10%を超える上昇で246円まで上値を伸ばした。独立系資産運用会社で中小型株投資に定評があり、香港などアジアでも子会社を通じ積極展開する。5月27日に、同社が手掛ける「未来創生2号ファンド」が建築土木クラウド運営会社フォトラクション(東京都中央区)への投資を実行したと発表しており、これがマーケットでも注目された。そのなか、フォトラクションが、建設業に特化した人工知能(AI)を活用し企業の業務を請け負うBPO事業を開始したと一部で報じられており、スパークスの株価を改めて刺激する格好となった。

■ローム <6963>  7,910円  +490 円 (+6.6%)  本日終値

ローム<6963>が急反発。同社は4日、独自動車部品大手コンチネンタルグループのヴィテスコ・テクノロジーズと、SiC(シリコンカーバイド)パワーソリューションで協力すると発表しており、今後の展開などが期待されたようだ。ヴィテスコはこのほど、SiCテクノロジーのプリファードサプライヤーとしてロームを選定し、両社は電気自動車向けパワーエレクトロニクスでの開発パートナーシップに調印。SiCパワーデバイスは電気自動車(EV)バッテリーの電気エネルギーをより有効に活用できることから、ヴィテスコはこれを使用することでEV向けパワーエレクトロニクスの効率を更に向上させることができるという。両社はSiCテクノロジーを用いて、量産化に最適かつ、インバータの最大効率を実現するシステム構築に向け協力して取り組み、ヴィテスコはSiCソリューションの需要が大幅に増加すると予想される2025年に最初のSiC搭載インバータの生産を開始する予定だとしている。

■ヨネックス <7906>  579円  +33 円 (+6.0%)  本日終値

ヨネックス<7906>が大幅続伸。きょう付けの日経MJで、「夏本番に向け、機能にこだわった各社のマスクが注目を浴びそうだ」と報じられており、なかで「冷感素材を織り込んだ商品を7月にも投入予定だ」と紹介されたことが好材料視されたようだ。また、記事では紹介されていないものの、「ひやマスク」を6月1日に予約販売を開始したコックス<9876>も急伸した。

■ツクイ <2398>  548円  +28 円 (+5.4%)  本日終値

ツクイ<2398>が大幅に3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングの「バイ」と目標株価800円を継続した。新型コロナウイルスの感染を懸念したデイサービスの利用手控えやスタッフに対する特別手当の支給により21年3月期の経常利益は前期比19.9%減の31億8000万円の減益になると予想。ただ、同証券では既存利用者の利用手控えは7月に解消、新規利用者数の前年比は11月以降に増加に転じることを前提に、22年3月期の同利益は44億3000万円への増益を見込んでいる。

■みらかホールディングス <4544>  2,661円  +81 円 (+3.1%)  本日終値

みらかホールディングス<4544>が反発。この日、子会社富士レビオの迅速診断キット「エスプライン」シリーズの新たな生産拠点として、北海道旭川市に「富士レビオ旭川工場」(仮称)を新設すると発表しており、これが好感された。新工場は、新型コロナウイルス抗原検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」の新たな生産拠点として今年12月までの稼働開始を予定しており、既に生産を行っている富士レビオ宇部工場とあわせて週40万テスト以上の生産体制を構築する予定という。なお、工場新設にあたっては、東芝<6502>グループと、日立製作所<6501>グループの協力のもと、早期の稼働を目指するとしている。

■三菱UFJ <8306>  462.6円  +11.7 円 (+2.6%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日続伸したほか、第一生命ホールディングス<8750>も反発するなど、全般軟調地合いのなかメガバンクや生保などに買いが先行した。前日の米国株市場では経済底入れ期待から米長期金利が上昇、10年債利回りが大幅に上昇し終値ベースで0.82%台まで上昇した。これを背景にシティグループやバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックスなどが軒並み上昇した。東京市場でも米国事業を展開する大手金融機関は運用環境の改善を買う動きが優勢となった。

■大和冷機工業 <6459>  1,014円  +24 円 (+2.4%)  本日終値

SMBC日興証券は4日、10~12月期決算企業のTOPIX浮動株比率見直しの予想を発表した。新たな浮動株比率は7月7日に公表される予定で、同月30日の引けでリバランスに伴う売買インパクトが見込まれている。同証券では、浮動株比率の見直しに伴い時価総額が500億円以上で平均売買代金に対して3日分以上のインパクトが予想される銘柄として、買い側では大和冷機工業<6459>、不二家<2211>、LINE<3938>、大塚ホールディングス<4578>、トラスコ中山<9830>を挙げた。売り側ではキヤノンマーケティングジャパン<8060>、象印マホービン<7965>、フジオフードシステム<2752>、キヤノン電子<7739>を挙げている。

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