話題株ピックアップ【夕刊】(2):OLC、ポールHD、伊藤園

注目
2020年6月8日 15時21分

■アース製薬 <4985>  7,280円  +100 円 (+1.4%)  本日終値

アース製薬<4985>が反発。5日の取引終了後、独自開発の酸化剤である要時生成型二酸化塩素水溶液(MA-T)を手掛けるエースネット(東京都港区)及び大阪大学発ベンチャーでMA-Tの研究・技術開発を推進するdotAqua(大阪府箕面市)との3社間で包括業務提携を締結したと発表しており、これが好材料視された。MA-Tは、エースネット社が開発した除菌・消臭剤のシステムで、日本のほぼ全ての航空機で採用されているほか、多くのホテルでも利用されている。また、最近の研究成果で、新型コロナウイルスに対しての効果も明らかとなり、医療現場における2次感染予防のほか、マスクや防御服を消毒して使用可能な状態にする液剤として役立つことが期待されているという。今回の提携は、革新的な酸化剤であるMA-Tの更なる価値向上と認知拡大を図るのが狙いとしている。

■オリエンタルランド <4661>  15,465円  +145 円 (+1.0%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>が続伸。前週末5日の取引終了後、ベンチャーなどへの出資を行う100%子会社オリエンタルランド・イノベーションズを同日付で新たに設立したと発表しており、これが好感された。新会社は、ベンチャー企業が持つイノベーションをもたらす技術やアイデアと、OLCグループが持つ資源を融合することで、同社の企業理念である「夢・感動・喜び・やすらぎ」のある社会づくりに寄与する事業創出活動を行うことが目的という。投資は、グループ事業に密接に関わる領域やグループ事業にも影響のある社会的課題を解決する領域、グループ企業理念に合致する領域、またはグループ事業の課題解決や将来の備えに関わる領域に行うとしている。

■ポールHD <3657>  972円  -126 円 (-11.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>が急反落。先週末5日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高63億3200万円(前年同期比4.6%増)、営業利益6億600万円(同20.1%減)、純利益3億8300万円(同7.4%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。デバッグ・検証事業における海外売り上げが増加したことに加えて、ネットサポート事業におけるEC関連サービスが拡大し売上高は伸長した。ただ、子会社2社で決算期変更などに伴い業績反映が2カ月間となったことなどが影響した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高287億4400万円(前期比10.0%増)、営業利益35億8700万円(同1.6%増)、純利益23億4100万円(同30.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■伊藤園 <2593>  6,030円  -290 円 (-4.6%)  本日終値  東証1部 下落率10位

伊藤園<2593>が大幅続落。5日取引終了後、20年4月期の連結最終利益を従来予想の142億円から77億円(前の期比46.8%減)へ大幅下方修正しており、これが弱材料視されたようだ。新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛で個人消費が落ち込んだことに加え、一部店舗休業など営業自粛を余儀なくされたことが響いた。また、業績不振の米国コーヒー豆製造販売会社Distant Lands Tradingにかかる減損損失を計上したことも利益を大きく圧迫した。

■あさひ <3333>  1,545円  -35 円 (-2.2%)  本日終値

あさひ<3333>が反落。きょう午後1時ごろに発表した5月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比8.6%減と、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。なお、全社売上高は同6.2%減となっている。

■ジンズホールディングス <3046>  6,710円  -60 円 (-0.9%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>が反落。5日の取引終了後に発表した5月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比51.1%減と大幅減収となり、3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。4月に政府が発表した緊急事態宣言を受けて、最大360店舗の営業を自粛したことなどが響いた。なお、大型連休以降は徐々に営業を再開している。

■日本駐車場開発 <2353>  146円  -1 円 (-0.7%)  本日終値

日本駐車場開発<2353>が軟調。前週末5日の取引終了後、20年7月期の連結業績予想について、売上高を260億円から230億円(前期比5.7%減)へ、営業利益を45億円から27億円(同35.1%減)へ、純利益を28億4000万円から13億円(同54.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。世界各地で実施された移動自粛などによる影響で、時間貸し駐車場の利用者数が減少したことに加えて、緊急事態宣言を受けてグループが展開するスキー場事業及びテーマパーク事業で、4月中旬から自主的に休業していたことが響く見通し。なお、同時に発表した第3四半期累計(19年8月~20年4月)決算は、売上高186億9300万円(前年同期比1.8%減)、営業利益29億3300万円(同17.8%減)、純利益15億6000万円(同31.6%減)だった。

■アクロディア <3823>  292円  +80 円 (+37.7%) ストップ高   本日終値

アクロディア<3823>がストップ高。この日の寄り前、塩野義製薬<4507>が国内向けに研究用試薬として販売する「新型コロナウイルス IgG/IgM抗体検出キット」に関して、販売契約を締結したと発表しており、これが好感された。同製品の販売は、生活習慣病リスクの血液検査に関する業務提携先であるマイクロブラッドサイエンス(東京都千代田区)の紹介を受けて開始する。同製品は10分で測定結果の判定が可能であることや、目視判定のため専用の測定機器が不要であること、血清・血漿・全血のいずれの検体でも測定可能であることなどが特徴としている。

■ナノキャリア <4571>  385円  +80 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値

ナノキャリア<4571>がストップ高の385円に買われ年初来高値を更新した。午前10時ごろ、創業者の一人で、サイエンティフィック・アドバイザリーボード委員長でもある片岡一則教授(東京大学名誉教授・特任教授/ナノ医療イノベーションセンターセンター長)らが6月4日に発表したミセル化ナノ粒子技術を用いた新型コロナウイルスワクチン開発のバックアップを行うと発表しており、これが好感された。同件は、ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)と東京都医学総合研究所が、ミセル化ナノ粒子による核酸デリバリー技術を用いた新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンの共同研究開発を開始するというもので、これまでの実績をもとにmRNAワクチン製剤の最適化を半年以内に達成できるという。ナノキャリアは、デリバリー技術のライセンス及び出資先でもあるアキュルナを通じ、ミセル化ナノ粒子のGMP対応などを含めた臨床開発の経験を生かしてバックアップを行うとしている。

■プロルート丸光 <8256>  498円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

プロルート丸光<8256>がストップ高の498円に買われた。前週末5日の取引終了後、塩野義製薬<4507>が国内向けに研究用試薬として販売する「新型コロナウイルス IgG/IgM抗体検出キット」の販売を開始したと発表しており、これが好感された。同製品の販売は、血液検査等器具についての優先的な代理店としての契約を締結しているマイクロブラッドサイエンス(東京都千代田区)の紹介を受けて開始する。同製品は10分で測定結果の判定が可能であることや、目視判定のため専用の測定機器が不要であること、血清・血漿・全血のいずれの検体でも測定可能があることなどが特徴としている。

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