「人材派遣」関連が19位、コロナ禍でもIT人材の需要は旺盛<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人材派遣」が19位となっている。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な経済の落ち込みも、大規模な経済政策や金融緩和により回復期待が株高に反映されている。ただ、実勢経済は依然として厳しい状況に変わりはなく、人材需要も大幅に減少している。厚生労働省の試算によるとコロナ禍で職を失った人は全国で2万人を超える状況となっている。
そうしたなか、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れを映し、IT人材に対する潜在需要は旺盛で、株式市場でも物色テーマとして光が当たっている。データサイエンティストなど高度なIT人材を育成するALBERT<3906>は厚生労働省の新型コロナクラスター対策班にAI技術者を派遣しているが、株価は4月以降に大きく水準を切り上げた。また、デジタルクリエーターの派遣を手掛けるメンバーズ<2130>なども5月下旬に1900円台まで買われる場面があった。セラク<6199>も自社教育したサイバー攻撃にも対応できる高度なIT人材の派遣で需要を捉え、株価も4月初旬以降、一貫して上値を追っている。このほかソーバル<2186>やアルトナー<2163>、メイテック<9744>、ギグワークス<2375>といったハイレベルな技術者を派遣する企業へのマーケットの注目度は高い。