前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■そーせい <4565> 1,560円 (-174円、-10.0%)
そーせいグループ <4565> [東証M]が急反落。30日取引終了後、海外公募の実施とユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行することを明らかにしており、1日は1株利益の希薄化を警戒する売りが膨らんだ。海外公募では330万1400株の公募増資と上限165万700株の追加発行を行う。発行価格は1595円。同時に160億円のユーロ円CBも発行する。同債は満期償還日が25年7月16日の5年債。発行日は7月16日。転換価格は1834円。公募とユーロ円CBによる調達金額は約209億円で、神経疾患や消化器疾患、免疫疾患、希少疾患などの領域における企業もしくは技術の獲得、国内市場向け製品導入を中心とする戦略的成長投資、それに研究開発および運転資金などに充当する。
■ダイセキ <9793> 2,604円 (-266円、-9.3%)
東証1部の下落率6位。ダイセキ <9793> が急反落。同社は6月30日大引け後に決算を発表。21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比4.6%減の26.8億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の113億円→86.4億円(前期は110億円)に23.5%下方修正し、一転して21.6%減益見通しとなった。
■パソナG <2168> 1,142円 (-46円、-3.9%)
パソナグループ <2168> が大幅反落。6月30日の取引終了後、集計中の20年5月期連結業績について、売上高が3440億円から3249億円(前の期比0.6%減)へ、営業利益が110億円から105億円(同10.9%増)へ、純利益が23億円から5億5000万円(同72.2%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。派遣法改正の影響によりエキスパートサービス(人材派遣)の回復が予定より遅れたことに加えて、第4四半期には新型コロナウイルス感染症拡大の影響を各事業で受けたことが要因としている。
■ペプドリ <4587> 4,765円 (-175円、-3.5%)
ペプチドリーム <4587> が反落。6月30日の取引終了後、米国メルクから創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」技術ライセンスにかかるマイルストンフィーを受領することになったと発表した。ただ、20年12月期業績予想には織り込み済みとしていることから、市場の反応は限定的のようだ。なお、金額は非開示としている。
■共立メンテ <9616> 3,565円 (-100円、-2.7%)
共立メンテナンス <9616> が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は30日、同社株のレーティングを「バイ」から「ホールド」に引き下げた。目標株価は7100円から3050円に見直した。新型コロナウイルスの影響により、ホテルの客室単価上昇や流動化による開発加速による中期的な利益成長ストーリーがいったん後退したとみている。ビジネスホテルの「ドーミーイン」の稼働率は、5月末以降、国内出張再開を背景に急回復するなど明るい兆しが出ているほか、8月上旬に開始予定の政府による「Go Toキャンペーン」中はリゾートを含むホテル全般の稼働率上昇が期待できると予想している。ただ、3月中旬以降のリターンリバーサル相場で、当面の回復は概ね株価に織り込まれたと分析している。
※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース