前場に注目すべき3つのポイント~ややバリュー株への物色に向かいやすい

市況
2020年7月2日 8時55分

1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ややバリュー株への物色に向かいやすい

■前場の注目材料:富士製薬、20/9上方修正 純利益 16.64億円←4.92億円

■日本ユニシス、上下関係ない組織で新サービス創出、在宅10人が特別チーム

■ややバリュー株への物色に向かいやすい

2日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。1日の米国市場は、NYダウが77ドル安となった一方で、ナスダックが95ポイント高と続伸だった。ワクチンの開発期待や6月ISM製造業景況指数が予想外に活動の拡大を示す50を回復したことで投資家心理が改善。しかし、新型ウイルス関連の報道が嫌気されほか、アップルがウイルス拡大で再度30店舗の休業を発表したこともダウ平均の上値を抑えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の22185円。円相場は1ドル107円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行の展開になりそうである。ただし、日経225先物はナイトセッションで22000円を下回る局面もあり、積極的な売買は手控えられそうである。寄り付き後にこう着感が強まるようだと、短期筋の先物主導による売り仕掛け的な動きも意識しておく必要がありそうだ。また、ADP雇用報告が予想を下回ったこともあり、2日に発表が予定されている雇用統計の結果を受けた市場反応を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。

また、ナスダックは続伸ながらもSOX指数は下げており、ハイテク株の弱い動きも手掛けづらくさせそうだ。昨日は東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>が日経平均を下支えする一方で、8割超が下落していた。日経平均は22000円を支持線とした底堅さが意識されるものの、全体としては不安定な状況でもあるため、ややバリュー株への物色に向かいやすいだろう。

その他、足元では中小型株の荒い値動きが目立ち始めている。IPO再開によって資金の流れが変わった面もあるが、シンボル的な役割だったアンジェス<4563>が不安定さをみせてきており、個人のセンチメントにも影響を与えそうであり、他の銘柄等への利益確定にもつながっている。これまで以上に資金回転が速まっていることもあり、コロナ禍において成長期待が大きい銘柄としても、押し目を冷静に拾う流れにも向かいやすいところである。

■富士製薬、20/9上方修正 純利益 16.64億円←4.92億円

富士製薬<4554>は2020年9月期の業績予想を修正。第2四半期累計期間末日時点では、投資有価証券の評価損を見込んでいたが、その後対象有価証券の時価が回復したことから、投資有価証券の評価損1,172百万円を戻入計上した。

■前場の注目材料

・ナスダック総合指数は上昇(10154.63、+95.86)

・シカゴ日経225先物は上昇(22185、大阪比+95)

・VIX指数は低下(28.62、-1.81)

・米原油先物は上昇(39.82、+0.55)

・日銀のETF購入

・米財政刺激策への期待

・コロナ収束後の業績回復期待

・日本ユニシス<8056>上下関係ない組織で新サービス創出、在宅10人が特別チーム

・富士フイルム<4901>「アビガン」ライセンスを印・UAE企業に供与

・日立<6501>ABBの送配電事業の買収完了

・ダイヤHD<6699>鳥取工場で希望退職150人

・トヨタ<7203>踏み間違い急加速抑制に新機能、障害物なくても作動

・楽天<4755>楽天モバイル、契約数100万回線突破

・窪田製薬HD<4596>「クボタメガネ」米国で実証試験

・花王<4452>炭酸に髪質改善効果、水分の浸透助ける

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 6月マネタリーベース(5月:前月比+3.9%)

<海外>

・10:30 豪・5月貿易収支(予想:+90億豪ドル、4月:+88億豪ドル)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.