前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2020年7月7日 5時30分

■あさひ <3333>  1,626円 (+66円、+4.2%)

あさひ <3333> が大幅反発し、年初来高値を更新した。6日午後1時ごろに発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比40.5%増となり、大幅増で3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数が同20.8%増と大幅に増えたほか、客単価も同16.3%増と上昇した。

■日経レバ <1570>  19,710円 (+710円、+3.7%)

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が710円高で1万9000円台後半に歩を進めた。ここ日米ともに新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が強まるなか、不安定な動きを強いられており、日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定された同銘柄は個人投資家を中心とする短期資金の格好の物色対象となった。6日は先物主導で非常に強い地合いを継続、日経レバを直近空売りした向きの買い戻しを誘発した。

■堀場製作所 <6856>  5,840円 (+210円、+3.7%)

堀場製作所 <6856> が大幅続伸。SMBC日興証券は3日、同社株の投資評価「1」を継続した。目標株価は8500円(従来8800円)に設定した。NANDフラッシュメモリーを筆頭とした半導体の多層化・3D化で複雑化するガス流量制御に対応する超薄型マスフローコントローラー(MFC)の収益拡大が利益を拡大すると予想。自動車計測の一時的停滞を考慮しても、魅力的と評価している。

■アクシアル <8255>  4,530円 (+150円、+3.4%)

新潟を地盤にスーパーマーケットを展開するアクシアル リテイリング <8255> が3日続伸し、新値追いとなった。同社は6日午前10時頃に、6月度の月次業績を公表。既存店売上高は前年同月比7.36%増となり、5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客数は前年同月比1.72%減にとどまったものの、客単価が同9.24%増と5ヵ月連続のプラスとなったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同8.86%増となった。

■UACJ <5741>  1,910円 (+62円、+3.4%)

UACJ <5741> が4日ぶりに大幅反発。SMBC日興証券が3日付で投資判断「2」を継続し、目標株価を1700円から2000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、新型コロナウイルス感染症の影響で、自動車向け製品群の落ち込みが懸念されるとして、21年3月期の業績予想を引き下げた。新型コロナの影響で長期的に需要の戻りは鈍いと見込むものの、タイや米国の新設備が従来予想よりも早く戦力化すると見込むほか、役員のスリム化などガバナンスの強化も評価されるだろうとしている。

■アドヴァン <7463>  1,322円 (+40円、+3.1%)

アドヴァン <7463> が大幅反発。前週末3日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高43億1600万円(前年同期比14.1%減)、営業利益10億8500万円(同2.1%減)、純利益10億7500万円(同58.2%増)と大幅な最終増益となったことが好感された。同社では、商品仕入れ時の為替変動リスクを一部ヘッジしているが、期末の洗い替え処理によるデリバティブ評価益を計上したことが要因としている。なお、21年3月期通期業績予想は、新型コロナウイルスの影響を合理的に判断することが困難であるとして引き続き未定としている。

■東エレク <8035>  29,500円 (+780円、+2.7%)

東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など半導体製造装置関連株が売り買い交錯のなかも買い優勢。前週末3日の米国株市場は休場だったが、週を通じて半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は強含みで推移した。半導体市況は新型コロナウイルスの感染拡大を契機として世界的にテレワークを導入する動きが加速していることで、データセンターの増設など構造的に需要増勢にあるとの認識が強まっている。一方、目先は米国などで新型コロナの感染に歯止めがかかっていないことから景気回復が遅れるとの懸念が改めて浮上、半導体セクターに対する楽観的な見方もやや後退しており、強弱感が対立する状況にあるようだ。

■カネカ <4118>  2,743円 (+69円、+2.6%)

カネカ <4118> が4日ぶりに反発。同社は6日、インターベンショナルな手術(心臓、血管、脳、消化器などの病気に対して、内視鏡を挿入して行う治療法)に使用する消化器分野及び不整脈を診断、治療する電気生理分野の事業を拡大・強化すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。同社はこのほど、グループ会社のリバーセイコーの全株式を取得したのを機に、医療機器受託製造を中心とした事業体制から、製造およびR&B機能(製品開発から営業企画)を併せ持つ医療機器事業会社として再構築する方針。人員、機能の拡充によるマーケティング、研究開発、製造体制の整備、新製品・ソリューションの創出力を高めることで事業機会の拡大を狙い、2024年には同事業領域の売上高100億円を目指すとしている。

■インフォMT <2492>  754円 (+18円、+2.5%)

インフォマート <2492> が続伸。前週末3日の取引終了後、景気変動に強い外食産業のビジネスモデル変革を支援するため、外食産業に特化した業務支援ツールを開発・提供するGoals(東京都渋谷区)と業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、外食産業へ時代に合ったスキームをスピーディーに提供し、利便性向上を図るのが狙い。同社の「BtoBプラットフォーム」と親和性が高いGoalsと提携することで、外食業界関連企業の仕入れた食材の歩留まりや、食品廃棄物などの「ロス」削減を目的Bプラットフォーム受発注メニュー管理」をバージョンアップさせた「次世代新メニュー管理システム」の開発に着手。21年春のサービス提供開始を目指すとしている。

■SBG <9984>  5,918円 (+140円、+2.4%)

ソフトバンクグループ <9984> が5連騰と上値指向鮮烈、2月12日につけた年初来高値5871円を約5ヵ月ぶりに更新した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした出資先企業の投資価値減少で業績が急速に悪化したことなどで株価も一時5000円を割り込む水準まで売り込まれる場面があったが、その後はバランスを取り戻した。米通信大手TモバイルUS株の売却などで調達した資金の一部を自社株買いに使う姿勢を見せるなど積極的な株価対策が功を奏した形だ。6日は売買代金も東証1部上場企業のなかで2位の任天堂 <7974> の約3倍となっている。

■ハイデイ日高 <7611>  1,578円 (+37円、+2.4%)

ハイデイ日高 <7611> が6日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した6月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比34.2%減と4ヵ月連続で前年実績を下回ったものの、4月の同50.7%減、5月の同52.0%減から改善に向かっていることが好感されたようだ。客単価が同2.9%増となり上昇が継続していることに加えて、客数が同36.0%増と減少率が縮小していることが寄与した。

■コマツ <6301>  2,236円 (+51.5円、+2.4%)

コマツ <6301> やファナック <6954> 、資生堂 <4911> といった中国関連株が高い。6日の中国株式市場で上海総合指数が前週末に比べ一時5%超上昇と大幅高となり、18年3月以来、約2年4ヵ月ぶりの水準に値を上げた。中国景気のV字型回復への期待が高まった様子だ。これを受け、日本の中国関連株も連動高となった。

■キヤノンMJ <8060>  2,181円 (+39円、+1.8%)

キヤノンマーケティングジャパン <8060> が反発。6日昼ごろ、JR東日本 <9020> グループが提供する交通費精算サービス「transit manager(トランジット・マネージャー)」と連携した複合機ソリューション「MEAP交通費申請」を8月上旬から提供すると発表しており、これが好感されたようだ。同ソリューションは、キヤノン製複合機のICカードリーダーに交通系ICカードをかざすことで、カードに記録されている乗降履歴を取得して表示、印刷することができるというもの。従来の交通費申請における手間がなくなり、申請業務にかかる負荷を軽減するという。

※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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