「テレワーク」が5位、更なる普及に向け富士通など大手の動向に注目<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「テレワーク 」が5位となっている。
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に企業のテレワーク導入の動きが強まっている。日本でも大手企業をはじめ積極的にテレワークにシフトする流れが加速しつつある。
6日、富士通<6702>は国内グループ約8万人の全従業員を対象に、原則テレワークとする方針を打ち出した。全席をフリーアドレス化することで、2022年度末までにオフィスの規模を半減させ、自宅をはじめハブオフィスやサテライトオフィスなどを活用する。フレックス勤務の適用も拡大し、場所や時間にとらわれない働き方を実現するという。
ここ1カ月ほどは、緩やかながらもとの勤務形態に戻る動きも出ているが、構造的な枠組みの変化は止まらない。コロナ禍によって在宅勤務など働き方改革の流れは確実に速まっており、富士通のほか日立製作所<6501>やNTT<9432>なども同様の動きを示している。また、いち早いテレワーク推進で注目されるGMOインターネット<9449>グループなど、大手の動向に引き続き注目が集まりそうだ。
今月に入り各地で自然災害が発生していることもテレワーク推進に拍車がかかるとの思惑につながる。都市部を中心に例年、台風や大雪などで公共交通機関がストップし混乱が起きていることもあり、株式市場におけるテーマ性は今後も高まっていくと考えられる。
関連銘柄としてはブイキューブ<3681>やソリトンシステムズ<3040>、セグエグループ<3968>など目先は人気が一服しているものの引き続き注目。SBテクノロジー<4726>やサイボウズ<4776>などは強い動きとなっている。仮想デスクトップを手掛けるアセンテック<3565>は新値追い。そのほか、在宅勤務における人事・労務管理などの支援サービスを提供開始したチェンジ<3962>やオプティム<3694>も、テレワーク関連の一角に挙げられる。