株価指数先物【寄り前コメント】レンジ上限を試す展開、ロングに傾きやすい需給状況であり短期的なショートも有効

市況
2020年7月13日 8時05分

株価指数先物【寄り前コメント】レンジ上限を試す展開、ロングに傾きやすい需給状況であり短期的なショートも有効

大阪9月限ナイトセッション

日経225 22610 +320 (+1.43%)

TOPIX 1560.0 +21.0 (+1.36%)

CME先物 22600 +310

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

10日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が上昇。ギリアド・サイエンシズによる新型コロナウイルス感染症治療薬「レムデシビル」の良好な治験データが好材料視された。トランプ米大統領が「中国との信頼関係が毀損しており、米中第2段階貿易協定は考えていない」との発言が伝わったが市場の反応は限られた。

シカゴ先物清算値は大阪比310円高の2万2600円だった。日経225先物ナイトセッションは2万2290円と日中比変わらずで始まり、寄り付き直後に付けた2万2280円を安値にじり高基調となり、米国市場の取引開始前には2万2400円に乗せている。米国市場開始後にはギリアド・サイエンシズの発表を受けた上昇に連動する形となり、2万2610円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートとなろう。引き続き新型コロナウイルス感染症の動向に関する報道には敏感に反応しやすい状況であるが、シカゴ先物にサヤ寄せすることから、これまでの保ち合いレンジ(2万2000円~2万2700円)の上限での攻防になりそうである。2万2700円に接近する場面では強弱感が対立しやすいと考えられるが、売り方にとっては下値を売り込みづらく、25日移動平均線辺りが支持線として意識されやすく、チャート形状ではより煮詰まり感が意識されそうだ。

また、10日の取引終了後に第1四半期(3-5月)決算を発表した安川電機 <6506> の市場反応が注目される。営業利益は21.6%減だったが市場予想を上回っており、ポジティブな反応をみせてくるようだと、市場のムードを楽観的な見方に向かわせよう。もっとも、強弱感が対立しやすい水準であるため、明確にレンジを突破してくる展開を見極めたいところである。ロングに傾きやすい需給状況になりそうであり、短期的には2万2700円に接近する場面においてはショートとし、早めのカバーが有効になりそうだ。

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