【↓】日経平均 大引け| 5日続落、新型コロナの感染拡大懸念で売り優勢 (7月30日)

市況
2020年7月30日 16時29分

日経平均株価

始値  22489.24

高値  22506.60(09:12)

安値  22334.71(14:37)

大引け 22339.23(前日比 -57.88 、 -0.26% )

売買高  13億0042万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆2659億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は5日続落、朝方高く始まるも買い続かず

2.米国株高も新型コロナの感染拡大に対する警戒感が勝る

3.FOMCで緩和策の長期化示唆はプラスも円高が重荷に

4.東京都の新規感染者数が過去最高となり市場心理冷やす

5.決算発表本格化で業績悪に対する懸念も買い手控え要因

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比160ドル高と反発した。FOMCの景気支援方針を好感し、主力ハイテク株や景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

東京市場では、前日の米株高を受け朝方は買いが先行し日経平均株価は高く始まったが、その後は値を消し後場はマイナス圏に沈んだ。

30日の東京市場は、寄り付きはリスク選好の流れで主力株中心に強さをみせたものの、その後買いは続かなかった。前日の米国株市場ではFOMCで金融緩和政策の長期化が確認されたことを好感、NYダウなど主要株指数が揃って反発したが、為替がドル安・円高含みで推移していたことや、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が高まるなか買いポジションを整理する動きが押し目買いニーズを上回った。きょうの東京都の新規感染者数は367人と過去最多を更新する見通しとなったことも投資家心理を悪化させた。企業の決算発表が徐々に本格化するなか、決算悪に対する不安感も買いを手控えさせている。日経平均の下げ幅は限定的だったが、東証1部の値下がり銘柄数は1300を超え、値上がり銘柄数を大幅に上回っている。

個別では、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調、東京エレクトロン<8035>も冴えない。花王<4452>、資生堂<4911>が大きく売られ、神戸物産<3038>も値を下げた。オリエンタルランド<4661>が下落、JT<2914>も安い。ぐるなび<2440>がストップ安、串カツ田中ホールディングス<3547>も急落した。

このほか、三越伊勢丹ホールディングス<3099>などの下げも目立つ。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし上昇、ソニー<6758>もしっかり。エムスリー<2413>も商いを伴い値を飛ばした。日本電産<6594>も買いが優勢だった。ブラス<2424>、ディー・エル・イー<3686>がストップ高に買われ、アサヒホールディングス<5857>、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、なども急伸。ビーグリー<3981>も大幅高に買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、エムスリー <2413> 、テルモ <4543> 、スズキ <7269> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、花王 <4452> 、資生堂 <4911> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約59円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)証券商品先物、(2)精密機器、(3)情報・通信業、(4)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)電気・ガス業、(3)陸運業、(4)鉱業、(5)銀行業。

■個別材料株

△テラ <2191> [JQ]

セネジェニックスから当該薬事申請にかかわる申請書類を受領。

△エムスリー <2413>

第1四半期2ケタ増収増益。

△カゴメ <2811>

第2四半期業績は堅調。

△RSテクノ <3445>

20年12月期業績予想を上方修正。

△アサヒHD <5857>

今期業績見通しと配当予想を増額修正。

△ノジマ <7419>

「4-6月期営業利益は6割増」との報道。

△野村 <8604>

第1四半期税引き前は2.4倍増益。

△SEHI <9478> [JQ]

37万5000株を上限とする自社株買いを実施へ。

△北陸電 <9505>

第1四半期経常は2.7倍増益。

△両毛システム <9691> [JQ]

4-6月期経常益2倍。

▼ぐるなび <2440>

第1四半期は38億円の経常赤字に転落。

▼三越伊勢丹 <3099>

今期600億円の最終赤字予想を嫌気。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ブラス <2424> 、(2)DLE <3686> 、(3)アサヒHD <5857> 、(4)イーブック <3658> 、(5)日精化 <4362> 、(6)松田産業 <7456> 、(7)SMN <6185> 、(8)ティラド <7236> 、(9)ビーグリー <3981> 、(10)フイルコン <5942>

値下がり率上位10傑は(1)ぐるなび <2440> 、(2)串カツ田中 <3547> 、(3)ワタベ <4696> 、(4)三越伊勢丹 <3099> 、(5)さくらネット <3778> 、(6)岡三 <8609> 、(7)SMK <6798> 、(8)大東建 <1878> 、(9)HIS <9603> 、(10)小田急 <9007>

【大引け】

日経平均は前日比57.88円(0.26%)安の2万2339.23円。TOPIXは前日比9.57(0.62%)安の1539.47。出来高は概算で13億0042万株。東証1部の値上がり銘柄数は769、値下がり銘柄数は1321となった。日経ジャスダック平均は3418.31円(23.61円安)。

[2020年7月30日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.