話題株ピックアップ【夕刊】(1):チャットW、ブイキューブ、ベクトル

注目
2020年8月24日 15時13分

■カオナビ <4435>  5,820円  +690 円 (+13.5%)  本日終値

カオナビ<4435>が後場一段高。この日正午ごろ、スタートアップ企業への支援プロジェクト「カオナビ NEXT FUND」で、農業の労働効率の向上を支援するクラウドサービス「agri-board」を提供するはれると(大阪府八尾市)へ出資を実施したと発表しており、これが好材料視された。今回の出資は、はれるとが提供する「agri-board」が変化する農業経営に必要なサービスであり、更なる成長が見込まれることに加えて、カオナビの人材マネジメントシステム事業とのシナジーも期待できることから決定したという。

■VTホールディングス <7593>  371円  +36 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

VTホールディングス<7593>が急騰。前週末21日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を800億円から840億円(前年同期比21.1%減)へ、営業利益を4億円から12億円(同71.5%減)へ、最終損益を収支均衡から7億円の黒字(同68.1%減)へ上方修正したことが好感された。海外のロックダウンが想定よりも早く解除され、6月には概ね営業を再開することができたことで想定よりも早く最悪期を脱出したことに加えて、公的な助成金の活用や賃料などを中心に各種経費の削減に注力したことが寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高1900億円(前期比8.4%減)、営業利益30億円(同43.2%減)、最終利益12億6000万円(同39.4%減)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高324億2600万円(前年同期比39.6%減)、営業損益1億4600万円の赤字(前年同期18億6800万円の黒字)、最終損益1億6000万円の赤字(同9億6100万円の黒字)だった。

■AI inside <4488>  48,450円  +4,300 円 (+9.7%)  本日終値

AI inside<4488>が大幅続伸し新高値。同社は、人工知能(AI)技術を使って書類に書かれた手書き文字をデジタル化するクラウドサービスを展開している。今月12日に21年3月期予想の営業利益を5億7600万円から10億3500万円(前期比2.4倍)に増額修正を発表。書類の手書き文字をデジタル化するAI―OCR製品が想定以上に伸びている。電子政府の構築などに絡み、同社のサービスに対する需要は今後、一段と伸びることが予想されており、その成長性を評価する買いが流入した。

■Chatwork <4448>  1,782円  +152 円 (+9.3%)  本日終値

Chatwork<4448>が上げ幅を拡大。午後2時ごろ、米マイクロソフト社が提供するクラウドベースの認証サービス「Azure AD」と連携したと発表しており、これが好感された。今回の連携により、チャットWの「エンタープライズプラン」導入企業は、「Azure AD」のアカウント1つで「Chatwork」へのSSO(シングルサインオン)が可能になるという。これにより企業のIT管理者は、社員が複数のサービスを利用する際のIDや権限管理の手間が省け、業務効率の向上が期待できるほか、セキュリティー対策にもつながるという。

■ブイキューブ <3681>  1,781円  +83 円 (+4.9%)  本日終値

ブイキューブ<3681>が6日続伸。関連会社テレキューブサービスが京成電鉄<9009>の京成船橋駅、日暮里駅、京成幕張本郷駅の3駅に個室型スマートワークブース「テレキューブ」を計5台設置し、21日から順次営業を開始すると発表しており、これが好感された。テレキューブサービスでは、オフィスビルや鉄道駅など多くの人が業務上アクセスする場所を中心に個室型スマートワークブース「テレキューブ」の設置を進めており、東京都を中心とした関東エリアや、大阪府を中心とした関西エリア、東海エリアの45カ所に71台を展開していた。今回設置する3駅5台により、更に多くの人に自宅以外の快適なスペースを提供し、テレワークの普及に寄与するとしている。

■アトラエ <6194>  3,335円  +150 円 (+4.7%)  本日終値

アトラエ<6194>が続伸。同社はきょう、ビジネス版マッチングアプリ「yenta(イェンタ)」のグローバル展開を開始したと発表。1カ国目としてインドでのアプリ利用が可能になったとしており、更なる展開などが期待されたようだ。「yenta」は、2016年に東京限定でスタートし、これまでに累計300万以上をマッチング。海外展開1カ国目となるインドに続き、今後は対応国を順次増やす予定だとしている。

■日機装 <6376>  1,045円  +44 円 (+4.4%)  本日終値

日機装<6376>は後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、深紫外線LED技術を活用した空調設備向け除菌・消臭ユニットを開発したと発表しており、これが好感された。新製品「Aeropure・Duct」(仮称)は、オフィスビルや商業施設などのセントラル空調システムのダクト内に設置する深紫外線LEDフィルターを通して、空気を除菌・消臭する装置。今年1月から販売している空間除菌消臭装置「Aeropure」で用いられている光触媒フィルターとの複合技術により、ダクト内を流れる空気を除菌・消臭し、浄化された空気を室内へ供給する。同社では、戸建て住宅/マンション向けは三菱地所ホーム(東京都港区)と業務提携し、全館空調システム「エアロテック」への導入を予定しているほか、飛行機・電車などの交通インフラや商業ビルなど、幅広い市場向けに製品を展開していくという。

■ユーグレナ <2931>  787円  +32 円 (+4.2%)  本日終値

ユーグレナ<2931>は続伸。前週末21日の取引終了後、帝京大学医学部附属溝口病院の永山嘉恭医師との研究により、微細藻類ミドリムシの貯蔵多糖であるパラミロンが慢性腎障害を改善することを示唆する研究成果が得られたと発表しており、これが好感された。ラットを使った実験の結果、慢性腎障害を発症させることで増加した尿タンパクの排出が、パラミロンを摂取することで有意に抑制された。また、観察された糸球体の硬化および尿細管の障害も同じく有意に改善されたとしている。

■ベクトル <6058>  923円  +33 円 (+3.7%)  本日終値

ベクトル<6058>が6日続伸。同社はきょう、スポーツ用品大手「アンダーアーマー」ブランドハウス新宿・店舗壁面の大型ビジョン(アンダーアーマービジョン新宿)の総販売代理権を獲得したと発表しており、これが材料視されたようだ。これにより、同社は渋谷エリア、上野エリアに続き、独自にプロデュースできるメディアが新宿エリアにまで拡大したことになる。同社は今後、全国レベルでの屋外大型ビジョンの購入をはじめ、複合商業施設などのデジタルサイネージもあわせて展開するとしている。

■東海理化電機製作所 <6995>  1,475円  +24 円 (+1.7%)  本日終値

東海理化電機製作所<6995>が4日続伸。前週末21日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、最終損益を30億円の赤字から5億円の赤字(前期150億6700万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。製品保証関連損失戻入益を特別利益に計上したことが要因としている。なお、売上高4100億円(前期比18.0%減)、営業損益10億円の赤字(前期225億9700万円の黒字)は従来見通しを据え置いている。

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