「全固体電池」が4位、EV向けで注目される次世代電池の筆頭候補<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池 」が4位となっている。
電気自動車(EV)の普及期突入と歩調を合わせ、その基幹部品であるリチウムイオン電池など2次電池の市場が急拡大している。その一方、現在は性能面で従来のリチウムイオン電池を上回る次世代電池の開発が世界中で活発化している。2035年にその世界市場規模は2兆5000~2兆8000億円程度に拡大するとの試算もあり、同関連銘柄に対するマーケットの視線も熱い。
ポスト・リチウムイオン電池として注目される次世代電池で最右翼に位置するのが全固体電池だ。全固体電池は、現行のリチウムイオン電池の電解液の部分を固体材料に変え、すべての部材が固体で構成されている電池のことを指す。これには数多くの優位性があり、第一に可燃性の電解液で問題となっていた発火リスクを解消できるということ、そして構造がシンプルで積層化が容易なためコンパクト化する際に融通が利く。更に、多くの電気を貯蔵することが可能でEV航続距離の大幅な延長を実現し、長寿命化やフル充電時間の短縮といったハードルもクリアすることができる。
全固体電池 ではトヨタ自動車<7203>とパナソニック<6752>連合が同分野の開発で先駆しているとみられるが、これに続く銘柄として、村田製作所<6981>やTDK<6762>が積極的に開発に取り組み量産技術を深耕しているほか、三櫻工業<6584>やFDK<6955>なども関連有力株として市場の関心が高い。このほか、日本電気硝子<5214>、マクセルホールディングス<6810>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>、旭化成<3407>、富士フイルムホールディングス<4901>なども折に触れて脚光を浴びそうだ。